全府省庁の約18万人の政府職員を対象としたガバメントAI(源内)の大規模実証を開始します

デジタル庁においては、ガバメントAIに係る取組の一環として、デジタル庁全職員が利用できる生成AI利用環境(プロジェクト名:源内(げんない))の構築・運営を行ってきましたが、令和8年度(2026年度)においては、全府省庁の約18万人の政府職員を対象とした大規模実証を開始します。

また、令和7年度補正予算を用いてガバメントAIに関する各種プロジェクトを推進しています。本プロジェクトの成果は順次、源内を通じて政府職員が利用できるようにします。

1. 政府職員による源内の大規模実証

少子高齢化による担い手不足が深刻化する中、公共サービスを維持するためにAIの活用は不可避となっています。また、民間のAI投資を喚起するためには、政府が率先してAIを活用することで職員のAI理解と実践力を高めることが重要です。さらに、人類史上画期的な技術である生成AIの真価を発揮させるべく、デジタル庁が共通基盤の提供、実証・評価・検証の推進、ナレッジの集約・共有、国産AIの育成・強化を推進する必要があります。

このような中、第3回人工知能戦略本部(令和7年(2025年)12月19日開催)においては、高市内閣総理大臣より、政府による「ガバメントAI源内」の徹底活用を行い、令和8年(2026年)5月から10万人以上の政府の職員が活用できるようにして、源内の活用により、創造的に業務を行い、国民の皆様に「信頼できるAI」の意義を示すべきことが指示されました。

また、人工知能(AI)基本計画(令和7年12月23日閣議決定)においては、我が国でのAI利活用を促進するため、「隗より始めよ」の観点から、まずは政府自らが積極的かつ先導的に利活用することが決定されました。具体的には、政府職員によるAIの普段使いを浸透、定着させることにより、業務の質を向上させ、将来的には地方支分部局を含む中央省庁の全職員が業務の質の向上を実感できる環境の構築を目指すこととし、速やかに本府省庁職員が生成AIを利活用できる環境を構築することとなりました。同時に、指定職・管理職による率先した利活用を促す仕組みを導入することも決定されました。

以上を踏まえ、デジタル庁は、全府省庁の約18万人の政府職員に対して、生成AI利用環境を試験的に導入する大規模実証事業を令和8年(2026年)5月から令和9年(2027年)3月までの予定で実施します。

なお、生成AIの導入にあたっては、単に導入することを目的とするのではなく、組織全体における業務プロセス・働き方・組織文化の抜本的な変革を伴うことが重要です。生成AIの効果や課題を組織全体で正しく理解し、本格導入に備えるためには、各府省庁が主体的に大規模実証へ参加することが不可欠です。このため、各府省庁においては、生成AIの利活用促進とガバナンス強化のための組織的な取組体制を構築し、(1)職員への周知啓発と意識改革、(2)生成AI調達・利活用ガイドラインに基づく対応、(3)AI統括責任者(CAIO:Chief AI Officer)によるガバナンス・統括監理を大規模実証に際して推進することになります。

令和9年度(2027年度)は、大規模実証の結果を踏まえ、源内の本格的利用を開始します。今後もデジタル庁として、AIアプリの開発強化、国産AIの活用、エージェントAIの導入、政府共通データセットの拡充等の施策を推進することで、政府自らが積極的かつ先導的にAIを利活用することを目指します。また、国産AIの育成・強化、源内に係るソースコードのOSS化(OSS:Open Source Software、オープンソースソフトウェア化(検討中))を推進することでガバメントAI関連の民間投資を喚起し、AIに関する日本の自律性確保を目指します。

2. ガバメントAI整備事業の概要

政府自らが積極的かつ先導的にAIを利活用することを実現するため、デジタル庁においては、ガバメントAI整備事業(令和7年度補正予算)として各種プロジェクトを開始します。プロジェクトの成果は、源内を通じて政府職員が利用できるようにするとともに、デジタル庁から情報発信ができるようにする予定です。

今後のスケジュール

  • ガバメントAIに係る生成AI利用環境の大規模導入実証事業(2026年4月頃から2027年3月まで)
  • ガバメントAI検証環境の整備に係る設計・開発業務(2026年5月頃から2027年3月まで)
  • ガバメントAIのための高度AIアプリケーション構築技術の開発実証事業1(厚生労働省雇用環境・均等局との連携)(2026年4月頃から2027年3月まで)
  • ガバメントAIのための高度AIアプリケーション構築技術の開発実証事業2(国会答弁作成支援AIの開発)(2026年4月頃から2027年3月まで)
  • ガバメントAIのための大規模データセットに係る調査・収集・加工等事業(2026年5月頃から2027年3月まで)
  • ガバメントAIにおける開発動画作成事業(2026年4月頃から2027年3月まで)
  • ガバメントAI基盤整備のための主管課支援事業(2026年5月頃から2027年3月まで)

参考資料

関連情報

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