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松本大臣記者会見(令和7年11月21日)

松本デジタル大臣記者会見要旨

(令和7年11月21日(金) 9時10分から9時20分まで 於:オンライン)

1. 発言要旨

まず最初に1番目、政府機関等における耐量子計算機暗号(PQC)への移行についてお知らせします。この耐量子計算機暗号PQC、Post-Quantum Cryptographyと言いますけども、量子コンピューター及び従来型のコンピューターの双方に対して安全性が確保される暗号を使っていきましょうということでございます。今のコンピューターでいろいろな暗号を使って情報を守ったりもしているのですけれども、これから量子コンピューターがどんどん出てくるとなると、そういった暗号が破られますから、それをその前にしっかりと防御していこうというのがこの耐量子計算機暗号(PQC)というものでございます。
政府機関の情報を守るために、関係府省庁と連絡会議を行って、これを今後どういう形で進めていくかということを話し合ったということです。今般、中間の取りまとめが行われたということを報告したいと思います。
その内容については、このPQCに移行していくことを、原則として2035年までに行うということ。そして、来年度に工程表、ロードマップを策定することを決めたわけでございます。なぜ2035年かと言うと、諸外国も当然同じことを考えているわけですけれども、米国、英国、EU、そしてカナダ、どこもこの2035年を1つの目安としているということで、我が国においても2035年までに完了しようということで決定したわけであります。今後、関係府省庁といろいろと話をしながら、連携を取りながら、このロードマップを策定していきたいと思っております。
詳細については、国家サイバー統括室にお問い合わせいただければと思います。

2つ目です。子育て支援制度レジストリの運用開始という情報でございます。子育て世代に必要な情報をプッシュで届ける環境整備をしようということで、子育てのためのいろいろな制度があるのですけども、その情報を集約した「子育て支援制度レジストリ」を公開するというお知らせでございます。
子育ての支援制度というのは、申請方法もあって、各自治体がいろいろな子育ての支援制度を作っているのですけども、その申請方法だとか、制度そのものの説明とか、いろいろなものの情報を集めてデータベース化したものがこのレジストリであります。ちょうどこの部分に相当します。いろいろな自治体が、いろいろな制度を持っているのですけども、これを全部このレジストリに集めてしまおうということです。子育て世代というか子育てをしようという人たちは、妊娠が分かった時、母子手帳が交付された時、検診をして、出産して、そこから育児をしていくという一連の子育てのライフイベントの中で、民間のアプリをダウンロードしていただくと、そのアプリの方からいろいろな情報が、例えばそろそろ検診の時期ですよとか、あるいはそろそろこういう助成が受けられるので申請してくださいねと言った情報をこのレジストリから引っ張って、子育てをしている皆さんに情報を出してくれるという仕組みであります。これ説明聞くと非常に便利だなと思いますし、プッシュ型でやっていただけるということで利用者側にも非常にメリットがあるのではないかなと思います。実は、子育てに関する支援のリストを少し見たのですが、ものすごくたくさんあるんですね。このものすごくたくさんあるものを自分で探し出して、自分に合ったものを探すのは本当に大変だと思いますので、こういった仕組みをどんどん利用していただきたいと思うのであります。
今後も関係省庁、そして自治体と連携しながらレジストリの登録をどんどん更新して充実を図っていきたいと思います。給付とか検診とか、いろいろなものの支援が確実に届くというところで、子育て支援に我々も協力していきたいと思っております。

3つ目は、毎回お話をしているマイナ保険証への移行についてお話ししたいと思います。
本年12月1日をもって全ての健康保険証の有効期限が終了いたします。
12月2日以降は、医療機関を受診する際は、マイナ保険証をお持ちの方はマイナンバーカードを持っていく、それからマイナ保険証の紐付けをまだしていない人は、今までの保険証が使えなくなりますから保険者から送付される資格確認書を医療機関に持参していただくことになるわけです。
マイナ保険証の登録をされたか忘れてしまっているとか、あるいはまだマイナンバーカードそのものを持ってない人もいらっしゃると思いますが、是非この機会にマイナンバーカードを持つ、そして保険証と紐付けして、このマイナンバーカードから自分の保険証が確認できるようにしていただきたいと思います。マイナ保険証の登録は、マイナポータルから行うこともできますし、分からない人は身近な人に聞いて、確認していただきたいと思いますし、積極的にマイナ保険証への切替えをお願いしたいと思います。ちなみに、今マイナンバーカードを持っている人は約9,900万人、国民の8割がもう持っています。また、国民の10人に7人70%はもう既にマイナ保険証を持っていますので、まだという方は、この今までの保険証が使えなくなるのを契機に是非マイナ保険証に切り替えていただきたいと思います。もちろん、そんなことよく分からないしというような方は資格確認書で医療機関は受診できますので心配しなくてもいいのですが、これから医療DXがどんどん進みます。マイナ保険証1枚でいろいろな医療機関を受診できますし、医療機関に行っても同じことを何度も聞かれなくて済むようになりますし、また、同じ検査を何度も繰り返さなくてもいいようになっていきます。必ずそうなるので、是非今のうちにマイナ保険証を皆さん持っていただきたいと、強くお願いをする次第でございます。

2. 質疑応答

質疑なし

(以上)