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平大臣記者会見(令和7年5月9日)

平デジタル大臣記者会見要旨

(令和7年5月9日(金)9時5分から9時10分まで 於:オンライン)

1. 発言要旨

5月2日(金)から6日(火)まで、米国のサンフランシスコ、ロサンゼルスを訪問し、世界中のリーダーが集まる格式高い国際会議であるミルケン研究所のグローバルカンファレンスでの講演、Waymo社、Tesla社が提供する自動運転の視察、AIスタートアップ企業であるAnthropic社との会談等を行いました。
 特に印象に残ったのは、米国西海岸では、既に運転席が無人の全自動運転タクシーが街並みのいたるところで商用運転しているということであります。実際に乗車してみると、人間による運転よりもはるかに安心感があり、大変驚かされました。また、米国のみならず、日本においても全自動運転車のサービス展開をしたいという意欲を感じ取りました。
急激な高齢化や人口減少社会に突入している日本において、全自動運転車を早期に実用化していくことは不可欠だと考えております。そのため、日本独自の過度な規制が支障とならないよう、関係府省庁と連携して、しっかり取り組んでいきたいと考えております。
 なお、来週EU(欧州委員会)のヘンナ・ヴィルックネン上級副委員長が来日します。来週月曜日には第3回日EU デジタルパートナーシップ閣僚級会合を総務省及び経済産業省と共に開催します。会合に先立ちバイ会談も実施し、日EU双方のAI・デジタル分野の取組について議論する予定であります。詳細については、事務方にお問い合わせください。

続きまして、来週5月16日(金)に、「行政事業レビューAIアイデアソン・ハッカソン」を開催します。昨年11月から開催している「アイデアソン・ハッカソンシリーズ」の第4弾となります。
 行政事業レビューに関しては、令和6年度からレビューシート等の作成・公開をシステム化し、府省庁が作成したシートを「行政事業レビュー見える化サイト」で一元的に公開しているところであります。先日、このサイトは、一般社団法人インターネットメディア協会が主催する「Internet Media Award 2025」で、グランプリ及びソーシャルアクション部門賞をいただいたところであります。
 他方で、レビューシート等の作成や点検等に関しては、府省庁ごとにそれぞれに、困りごとや課題を抱えています。今回の「アイデアソン・ハッカソン」では、これらの困りごとに対して、AI等を用いた具体的な解決策を検討してまいります。
 今回のアイデアソン・ハッカソンを通じて、行政の業務効率化やより質の高いサービス・政策の実現につなげていきたいと思いますので、メディアの方々には是非現場を取材していただきたいと思います。
 詳細は行革事務局にお問い合わせください。

2. 質疑応答

(問)米国による関税措置をめぐる問題で、米国と英国が自動車への関税を10パーセントに引き下げることなどで合意しました。一連の関税交渉の中では、最初の合意案件になると思います。石破政権では、全閣僚が一丸となって、この関税問題に取り組んでいるところですが、大臣の受け止めをお聞かせください。

(答)赤澤大臣が先頭に立って協議をしているところと承知しています。米国との次回の閣僚級協議は、今月の中旬以降に行うということで調整していると聞いております。可能な限り早期に、両国にとって利益となるような合意が実現できるよう、率直かつ建設的な議論が行われることを期待しています。また、英国と米国の合意については、報道ベースで承知しておりますが、両国の発表に若干食い違いもあるようでありますので、実際どういう合意されたかはよく研究したいと思いますし、日米の協議の参考になるようなことがあれば、しっかりそれも参考にして、協議に臨んでまいりたいと考えております。

(以上)