ガバメントAI 源内OSS Ver 2.0の計画に関する全国オンライン説明会を開催しました

1. 概要

デジタル庁は、令和8年8月25日(火)に、「ガバメントAI 源内OSS Ver 2.0の計画に関する全国オンライン説明会」を開催しました。
本説明会は、令和9年2月頃に公開を予定しているガバメントAI 源内OSS Ver 2.0の予告として、産業界、行政関係者等を対象に開催したもので、(1)ガバメントAI 源内の現状及び今後の展開計画の説明、(2)ガバメントAI 源内OSS Ver 2.0で公開を予定している内容の共有、(3)ガバメントAI 源内を活用したAIエコシステムの形成に向けて連携・協業の可能性についての対話、という3点を目的として実施しました。

以下では、説明会当日の模様をお知らせいたします。

2. 説明会の内容

説明会は、第一部「ガバメントAI 源内の現状と今後の展開計画」、第二部「ガバメントAI 源内OSS Ver 2.0で公開を予定している資材」、第三部「ガバメントAI 源内を活用したAIエコシステムの形成に向けた連携・協業の可能性」という三部構成で実施しました。

第一部 ガバメントAI 源内の現状と今後の展開計画

このセクションでは、ガバメントAI 源内の位置づけと、これまでの取組、大規模実証の進捗、今後の展開計画について説明しました。

ガバメントAI 源内は、政府職員の日常業務にAIを組み込み、業務の質の向上と効率化を実現することを目的とした生成AI利用環境です。令和8年5月からは、全府省庁の約18万人の政府職員を対象とする大規模実証を実施しており、汎用的なAIアプリケーションに加え、行政実務に特化したAIアプリの提供、国産の大規模言語モデル(LLM)の試用、政府共通データセットの整備等を進めています。
また、本年10月頃には、政府職員が自らの業務に応じてAIエージェントを構築・活用できる環境をガバメントAI 源内に導入する予定です。

第二部 ガバメントAI 源内OSS Ver 2.0で公開を予定している資材

このセクションでは、令和9年2月頃を予定しているガバメントAI 源内OSS Ver 2.0において公開予定している資材の内容や開発状況について、開発中の画面を用いたデモも交えつつ、担当エンジニアがオムニバス形式で説明しました。

主な公開予定資材は次のとおりです。

エージェントチャット(AIエージェント利用環境①)

チャット画面から自然言語で指示することで、AIエージェントがウェブ検索、資料生成、コード実行、スキルの作成・実行等を組み合わせて処理する環境。

源内工房(AIエージェント利用環境②)

個人専用サーバー上に整備するコーディングAI環境。複数のウェブサイトを直接参照するDeep Researchや、実際に動作するプロトタイプの開発、スキルのカスタマイズが可能です。

基盤モデル実行環境構築テンプレート

ガバメントクラウドにおける唯一の国産クラウドである「さくらのクラウド」上に基盤モデルをデプロイし、ガバメントAI 源内から安全に接続するための環境構築のための資材。(参考:「ガバメントAI 源内」における国産クラウドを活用した国産基盤モデルの試用環境(デジタル庁Techブログ)

利用実績データの書き出しと分析・可視化の仕組みを構築できる資材

フィルタリングの仕組みとあわせて、利用状況の集計・分析を可能とする資材。

源内マーケットプレイス(企画・構想段階)

政府職員が作成したAIエージェント用のスキル等を組織横断的に共有・活用するための仕組みを構築するための資材。

行政実務用RAG

行政の業務に特化したRAGアプリを構築するための資材。すでに20以上のアプリが府省庁の業務で稼働しているものです。本アプリ資材は、Ver 1.0でOSSとして公開済みであり、Ver 2.0での大幅更新は予定していません。(参考:「行政実務用RAG」の開発と府省庁向けの展開について(デジタル庁Techブログ)

また、今回は源内開発におけるアクセシビリティへの取組み内容として、デジタル庁デザインシステムの全面適用、視覚障害の当事者を含むアクセシビリティスペシャリストによる継続的なチェックに取り組んでいることを説明しました。(参考:ガバメントAI 源内のアクセシビリティへの取組:「誰一人取り残されない、人に優しい生成AIアプリケーション」へ(デジタル庁Techブログ)

なお、当日ご説明したガバメントAI 源内OSS Ver 2.0の公開予定内容はすべて開発中であり、今後の検討・調整等により変更する場合があります。

第三部 ガバメントAI 源内を活用したAIエコシステムの形成

このセクションでは、企業・自治体との連携を通じて、ガバメントAI 源内を活用した多様なサービス・ソリューションを創出していきたいとの構想について説明を行いました。(参考:源内オープンソース(OSS)の商用利用での想定(デジタル庁Techブログ)

政府・自治体のAIエージェント普及に向けて企業の皆様に期待する4つの役割として、(1)省庁の業務改革・AIエージェント実装の支援、(2)AIが利用できるデータ・知識基盤の整備、(3)AIエージェントの品質・安全性の評価支援、(4)各省庁のAI基盤の構築とガバメントAI 源内との接続、についてもご説明。この点に関するご意見・ご要望・アイデアをお寄せいただきたい旨もあわせてお伝えしました。

3. 当日の模様

質疑応答・意見交換では、事業者や自治体をはじめとする参加者から多くのご質問・ご意見をいただき、当初予定の約45分を超えて活発なやり取りが行われました。

主にいただいたご質問・ご意見は、ガバメントクラウド上のネットワーク設計や自治体からの接続に関するもの、OSSリポジトリの運用(プルリクエストの受付や導入時のキャパシティプランニング等)、エージェントAI利用環境の機能・拡張性(Microsoft 365等の既存環境との連携、ファイル操作、スキル設計)、基盤モデル・LLMのコスト管理及びトークンマネジメント、行政実務用RAGの精度・仕様、ガバメントAI 源内の民間・大学等への利用範囲、データセットの整備方針など、多岐にわたる分野に及びました。
デジタル庁からは、民間企業・大学・研究機関・各種団体等においても自組織のニーズに応じて自由にご利用いただけること等をお伝えしました。

4. 今後の予定

デジタル庁は、令和9年2月頃を目途に、ガバメントAI 源内OSS Ver 2.0を公開する予定です。

ガバメントAI 源内に関する技術的な内容の詳細は、デジタル庁Techブログ でも順次公開しています。

5. 資料

6. 関連情報

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