ガバメントAI 源内における国産クラウド上での国産基盤モデルの試用開始について
1. 概要
人口減少と少子高齢化による担い手不足が深刻化している我が国において、公共サービスを維持・強化するためには、政府における、生成AIをはじめとするAIの積極的な利活用が不可欠となっています。そこで、デジタル庁では、政府によるAI活用を社会実装の起点とするため、ガバメントAI源内の実装に向けた取組を推進しています。
ガバメントAI源内においては、とりわけ日本語の語彙・表現に適合し、日本の文化・価値観を尊重した国内で開発された大規模言語モデル(以下「国産基盤モデル」という。)の活用が不可欠です。また、国内企業や国内研究機関が開発・提供する国産基盤モデルを政府が積極的に活用することによって、信頼できるAIの国内開発を支援していくことも重要です。
このため、今年度の源内の大規模実証では5社の国産基盤モデルを試用する予定ですが、その一部については、令和8年度の政府共通クラウドサービスのガバメントクラウドとして選定された「さくらのクラウド」で基盤モデルを稼働させることにしました。
さくらインターネット株式会社が提供する「さくらのクラウド」はガバメントクラウドにおける唯一の国産クラウドであり、これに国産基盤モデルを組み合わせることで、ガバメントAI源内における中核的システムを戦略的に国産で構成することを実現しました。また、本件は、政府がガバメントクラウド上で「さくらのクラウド」を実利用する初めての事例(第一号案件)となります。
今年度の大規模実証においては、クラウド及び基盤モデルの有用性・信頼性・経済性等を検証し、来年度以降の調達の在り方を検討します。
デジタル庁においては、①政府における安全・安心な国産AIの利用推進、②行政現場からのフィードバックによる国産AIの性能向上、③政府調達を通じた国産AIに対する安定的な需要創出を実現します。これにより、国産AIの育成・強化を推進し、関連分野の民間投資を喚起しつつ、AIに関する日本の自律性確保を実現します。
2. 国産基盤モデルの試用による評価方法
- 株式会社NTTデータ(tsuzumi 2)、富士通株式会社(Takane 32B)、株式会社Preferred Networks(PLaMo 2.0 Prime)の3種類の基盤モデルをガバメントクラウド(さくらのクラウド)上で稼働させる。
- デジタル庁内及び複数の省庁向けに提供される源内のチャット機能において、国産基盤モデルを提供し、既に源内で使用している他の基盤モデルとのA/Bテスト(利用者にランダムに出力結果をブラインドで提示し、どちらが好みであるかを選択させることでモデルを比較・検証する手法)により評価を行う。
- 試用による評価は、本年8月までに実験環境を構築し、本年9月~11月の期間に複数回の実験を実施する。
3. 参考資料
