松本大臣記者会見(令和8年6月12日)

松本デジタル大臣記者会見要旨

(令和8年6月12日(金) 8時33分から8時41分まで 於:衆・本会議場中庭側)

1. 発言要旨

本日、6月12日に「行政の進化と革新のための生成AIの調達・利活用に係るガイドライン」を改定しましたので、お知らせしたいと思います。
このガイドラインは、各府省庁における生成AIのガバナンスや、あるいは調達・利活用のルールを確立するため昨年の5月に策定したものですが、その後にも生成AIの技術や進歩はどんどん進んでいます。ユースケースも拡大しています。それに合わせる形で改定を行った次第です。
今回の改定事項としては、従来のテキスト生成AIに加えて、音声や画像出力にも適用対象を拡大したこと。それから、知的財産権等の保護に関する記載を拡充しました。また、AIエージェント等についても、先進的AI利活用アドバイザリーボードへの報告対象とすることにしました。
ご承知のとおり、AIエージェントの導入がどんどん進んでいるのですけども、これによって、更にガバナンスをしっかりしなければいけなかったり、安全保障、あるいはサイバーセキュリティの対応というのも非常に進んでいると、対応していかなければいけない状況ですので、こういったルールの形成は急務だと思っております。
今回の改定は、こうした急務であるルール形成に合わせたものと考えています。AIの利活用促進と、それからリスク管理、これを両立する形で改定をした次第です。
「源内」の大規模実証も進めておりますので、そういったことも横目で見ながら、この改定をしっかりと進めていきたいと思っております。

2点目は、サイバー安全保障担当大臣としてのお知らせになります。「政府機関等の対策基準策定のためのガイドライン」を、本日こちらも改定してホームページに公表しました。
このガイドラインは、政府機関等の情報セキュリティ水準を向上させるための統一的な枠組みの政府統一基準群の一つでございまして、今回は、先般取りまとめた政策パッケージである「Project YATA-Shield」を踏まえて、セキュリティパッチの迅速な適用が必要な場合に、場合によっては情報システムの運用を一時停止するといったことなど、高性能AIの悪用リスクに備えた脆弱性対策の強化を盛り込んでいます。この運用を停止するというのは一つの大きなリーダーシップが必要だと思いますが、リスクに合わせて、そういった決断も必要だと。これは「Project YATA-Shield」の中にも書かれていますけれども、そういったことも含めて、今般、改定をした次第です。

2. 質疑応答

(問)2点目のサイバーセキュリティのガイドラインの改定について伺います。今後、各省庁で今回のガイドラインを踏まえたサイバーセキュリティ対策の取りまとめが進んでいくと思いますが、担当大臣として各省庁にどのような対策を望むか、フロンティアAIの懸念という部分で各省庁に呼びかけることがありましたら、改めてお願いします。

(答)この政府の統一基準というのは各省庁が守っていただきたいベースラインだと思います。今後、多くの脆弱性が発見されて、多くの修正プログラム、いわゆるパッチが提供されることが見込まれるのですけども、各省庁に置かれては、そういった情報をお互いきちんと共有して、抜かりなくパッチを当てていく作業を進めていただきたいと思っています。それから、先ほど申しましたように、場合によっては情報システムを一回停止して、それぐらい重要なところに脆弱性があればの話になると思いますけれども、そこまで見据えたトップのリーダーシップというものの関与が非常に必要だという場合もあるかもしれません。そういった必要な決断もやるということも念頭に置いて進めていただきたいなと思っております。

(問)冒頭で生成AIのガイドラインについて、源内についてありましたけども、改めて、大規模実証とか国会答弁作成支援AIとか開発すると思うのですが、源内にどのようにガイドラインを活かしていきたいか。

(答)まだ源内の仕様そのものは始まったばかりですし、18万人の皆さん全員にアクセス権がまだ行き渡っていない部分もございますから、もう少し時間はかかると思いますけれども、今回のガイドラインそのものに沿った形で使っていただく。それから必要であれば、ここが足りないとか、問題があるとか出てくれば適時ガイドラインは改定していくことになると思いますから、もう少しその辺に関しては時間がかかるのではないかなと思っています。とにかく先ほど申しましたように、利活用を進めるということは非常に大事なので、その分だけセキュリティをどうやって担保していくかということもバランスよくやっていかなければいけないので、とにかく頻繁に、やはり見直しをしながら変えていくということは大事だと思いますね。

(問)AIの利活用促進ということで、そうなってくると人材育成みたいなところが重要になってくると思うのですけど、ガイドラインと合わせてどのようにお考えでしょうか。

(答)人材育成に関しては、特にサイバーセキュリティの部分でのフレームワークは今作っていますので、そういったものを使わなければいけないと。ただ、セキュリティだけではなくて、使う側の人材というのも必要だと思うので、そういったところはやはりデジタル庁の良さとしては、民間の人たちが庁内にたくさんいますので、民間との連携というのは当然進めていかなければいけないし、広く民間にいる優秀な人たちを集めていくことも考えなければいけないと思っています。

(以上)