松本大臣記者会見(令和8年4月21日)
松本デジタル大臣記者会見要旨
(令和8年4月21日(火) 9時12分から9時21分まで 於:デジタル庁20階会見室及びオンライン)
1. 発言要旨
「重要インフラ統一基準」案のパブリックコメントについてお話をしたいと思います。
重要インフラのサイバーセキュリティ強化というのは非常に重要なことでございまして、官民連携の下に、今、取組を進めているところであります。これまでの政府の施策について、評価・改善につながるような統一基準というのは、実はありません。対策の水準というのは、その分野や事業者によってばらついておりまして、この点についてはまだまだ不十分ということでございます。したがって、この不十分なところについて統一基準を使って評価をしていかなければならないというのが、今般の統一基準の策定のポイントということになります。
サイバー脅威が年々というか、もう日々深刻化する中において、これに対応するためには、重要インフラ分野全体におけるサイバーセキュリティの水準を上げなければいけない。
したがって、政府としては、新たに「重要インフラ統一基準」を導入しまして、この基準に基づいて施策の評価・改善とともに、必要な施策に対して、政府一丸となって、重要インフラのサイバーセキュリティの水準を上げていきたいと思っているところでございます。
重要インフラの事業者の皆様に対しては、基本的なセキュリティ対策として、これから5点申し上げたいと思いますが、これを特に実施していただくことが重要だと思っています。まず、閉域網、自分たちの企業の中で閉鎖されているネットワークだから安全といった過信を、そういった思いを刷新していただきたいということ。それから、自分たちの企業に繋がっているサプライチェーン・リスク、こういったものもあるということ。自分たちだけ守ればあとは大丈夫ではなくて、自分たちがもし守りきれなければ他にも波及するのだということ、こういったリスクがあることをしっかり理解し、対応していただくこと。それから、サイバー攻撃による被害を低減することによって、事業の継続が可能になります。そういったレジリエンスの向上をしていただきたいこと。AIなど、技術・脅威の動向等を踏まえた対策をしていただきたいこと。AIなどは特に日々進歩しておりますので、これで十分ということは、まず毎日のようにありませんので考えていただきたい。そして、官民双方向でコミュニケーションをよく取っていただきたいということ。情報を我々政府の方にも与えていただく、我々も必要な情報を民間におろしていくといったことを、これから更に強化していかなければいけないと思っております。政府としても必要な連携・サポートをしっかり図ってまいりまして、このサイバーセキュリティ、特に重要インフラのサイバーセキュリティに対しては、ますます強化していきたいと思っているところでございます。
2. 質疑応答
(問)重要インフラ統一基準について伺います。今回、パブコメを経て、大体いつ頃までに政府としてこの統一基準の決定を行いたいとお考えか、時期的な見通しを教えてください。また、統一基準の策定については、昨年閣議決定したサイバーセキュリティ戦略の中でも言及がありますが、重要インフラといっても電力、ガス、医療や物流といった広範な業種に及んでいて、事業者ごとにもセキュリティ体制の状況にばらつきや濃淡があるのが現状だと思いますが、今回の統一基準を通じてどう重要インフラ事業者全体の対処能力を上げていきたいとお考えか、改めて大臣のご見解をお願いします。
(答)まず、いつ頃までというお話でしたけれども、サイバーセキュリティ戦略本部で重要インフラの統一基準を決定した上で、今年の10月の施行を目指していきたいと思っております。それから、分野、事業者によってのばらつきのお話がございました。これかなり広範にばらついていて、それぞれ例えば、電力、ガス、それから航空、空港、鉄道などいろいろあるのですけど、分野が、これらそれぞれに省令があったり、あるいは国のガイドラインがあったり、あるいは業界のガイドラインなどがあったり、それぞれ本当にばらばらなんですね。中身もそうだと思いますが、ですからそれらに対して、具体的なサイバーセキュリティの対策方法などを統一していきたいと思っております。横の分野共通のセキュリティというのは当然あるわけで、そういったものは、どこかできちんと統一しておくことでわかりやすくすることがまず大事だろうと思っています。それから繰り返しになりますけど、閉域網だから安全という考え方をまず刷新しなければいけないと思っています。まずそういった認識を改める、そして先ほど申しました5点なども含めて、ご自身のそれぞれの設備をチェックいただくこと。これは基本中の基本ですから、まずそういったところを、この統一基準を作ることを契機にして進めていければよろしいのではないかと思っています。
(問)本日21日で高市内閣が政権発足から半年を迎えました。大臣のこの半年を振り返ったご所感を伺いたいのと、本日の閣議で半年を迎えたことに関して、もし総理から何かご発言がありましたらご紹介をお願いします。
(答)まず、半年経ちました。私個人としては、半年できる限り一生懸命やっていますけど、まだまだ成果というものを出せているかどうかということについては、個人的には、これからですねと思っております。例えば出来事としては、マイナンバーカードの保有枚数が1億枚を突破したとか、あるいは厚労省と連携しながら医療DXをそれなりには議論を前に進めたと思いますけれども、まだまだその成果が出ている状態ではないので、半年と言ってもまだ全く進んでないなと、自分自身で、というのが正直なところでございます。ですから、あとどれぐらいその期間があるかわかりませんけれども、何かきちんとした成果が残るように努力をしていきたいと思っています。それから、総理発言については、閣議の中での発言については、官邸の方に聞いてください。私からはコメントはいたしません。
(以上)