松本大臣記者会見(令和7年11月28日)
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松本デジタル大臣記者会見要旨
(令和7年11月28日(金) 9時40分から9時52分まで 於:デジタル庁20階会見室及びオンライン)
1. 発言要旨
本日、行政改革推進会議を開催し、11月13日(木)と14日(金)に実施しました令和7年度の「秋のレビュー」についてお話をしたいと思います。レビューシートにおいては、事業メニューを性質の違いに応じて適切に区分けし、長期アウトカムの進捗が把握できるよう、適切に短期と中期のアウトカムを設定すべきだという点が1点。それから基金の取扱いに関し、予算措置額の考え方、あるいは積み増しをする時の既存の残金との関係について明確にすべきだという点。そして、自治体が効果的に事業を実施できるよう優良事例、上手くいった事例の横展開をする、その方策を検討すべきだという点についての取りまとめがなされたところでございます。
この内容を踏まえ、これから令和8年度当初予算編成にあたり、高市内閣の掲げる「責任ある積極財政」、この責任あるという部分によく役に立つように経済・財政運営の実施に向けて取り組んでいきたいと思っております。
それから2点目でございます。国家公務員制度担当大臣として、「女性国家公務員の登用状況のフォローアップ」及び「国家公務員の育児休業等の利用状況に関する調査結果」についてお話しさせていただきます。
まず、女性国家公務員の登用状況ですけれども、令和7年7月時点において、本省の係長相当職に占める女性の割合が、目標である3割を達成しました。全ての役職段階において、調査開始以降、最高の数字になったということでございます。
また、一般職の男性国家公務員の育児休業取得率は、「2025年に1週間以上の取得率85%」を目標としていたところでございますが、昨年度2024年度に84.2%の数字が出ました。これも過去最高であります。目標が85ですので、これはあと一息と捉えるか、ほぼほぼ達成に近づいたと捉えるか様々だろうと思いますけれども、今のところ順調にこの数字が上がってきているという評価でよろしいかと思っています。
こういった結果を踏まえて、引き続き、「アンコンシャス・バイアス」の解消、そして計画的な育成など女性活躍に向けた取組を推進してまいりたいと思っております。また、男性の育児休暇・休業に関しても、いわゆる「共育て」ということを掲げて、各府省等改めてしっかりと取り組んでいきたいと思っております。
3つ目は、いよいよ来週に迫りましたマイナ保健証への移行等々についてのお話を再再度行わせていただきたいと思います。
健康保険証については、来週の月曜日までしか有効期限となっていません。12月2日(火)以降は、健康保険証は使えなくなりますので、改めてお伝えしておきたいと思います。保険診療を受けるにあたっては、マイナンバーカードにこれまでの保険証を紐付けていただくか、あるいは送られてくる資格確認書、このいずれかを使って保険診療を受けていただくということになります。ただ、まだマイナンバーカードをマイナ保険証として使えない方については、資格確認書を持っていただければ、保険診療はしっかり受けられますので、ご安心いただければと思います。この機に、マイナ保険証を持っていただくということが一番皆さんにとってはよろしいかと思っています。これがあることによっていろいろな、様々な医療サービスが円滑に、迅速に受けられるというメリットがございます。また、いろいろなメリットが増えていくように我々もこれから努力していきたいと思いますので、この機にマイナ保健証への切り替えを是非お願いしたいと思います。
今般、デジタル庁では、この機会にマイナ保険証への切り替え、利用を呼びかける動画を作成しました。「もっと便利に正確に健康保険証はマイナ保険証へ」という内容でございます。この内容は、マイナ保健証で共有される医療情報は必ず患者さんの同意を得た上で医療機関に提供がされますよということ、そしてマイナンバーカード自体には薬剤情報や医療情報といったプライバシー性の高いものは入っていませんから、これはあくまでもそういった情報に医療機関がアクセスするための、あるいは患者さん自身がアクセスするための入り口ですから、この中にそういったプライバシー性の高い情報は入っていないということを、改めて私からもお話ししますし、この動画にもそういったことが分かりやすく紹介されているということでございます。
デジタル庁の出している「デジタル庁ニュース」のウェブサイトやYouTubeチャンネルにおいて、11月26日から動画を公開しておりますので、ご覧いただきたいと思います。
また、そういった動画は、厚生労働省のウェブサイト、あるいはデジタル庁のウェブサイトからダウンロードもできますので、例えば、各薬局、それから自治体、あるいは病院の方でダウンロードしていただき、サイネージモニターがあると思いますので、そういったものにご利用いただけますので、是非周知をしていただきたいと思います。
2. 質疑応答
(問)今冒頭2点目にありました女性国家公務員の登用状況の件についてです。今回とりあえず目標の3割は達成されたということですけれども、この要因の部分、なぜ達成できたとお考えになるかという点と、あと国家公務員全体で見ると離職者や、志望者がなかなか減っているという状況もある中で、この目標達成をどういった点としてアピールしていくかという点についてご意見お聞かせいただければと思います。
(答)なぜ達成したかというと、それは女性側もやはり採用に対して積極的に頑張ったこともあるし、それから採用する側も意識してできるだけ女性の活躍の場を広げようというような点で採用を増やしてきたという両方の要素は当然あると思います。どちらか片方だけが、例えば女性をたくさん採用しますよと言っても来てくれなければ意味がないし、女性側もそういったことを熱心に高い意識を持ってやらなければいけないし、あるいはそういった環境の整っている場所にアプライすることの方が多いと思いますから、やはり両方の側が恐らく努力したというか、意識を高く持ったことの結果だろうと思います。それから、今後どうやっていくかということは、まだ例えば3割の目標があって、3割達成したからそれでいいかというとそうではないと思うんですね。3割はあくまでも男女共同参画というか、女性活躍する社会を作る上において、まず最初の通過点のマイルストーンでしかないので、それをさらに上げていって、優秀な公務員がこういった場所で働いてもらうようにする努力というのは、引き続き続けていかなければいけないと思います。とりわけ今人口減少社会において、公務員のなり手がますます減っていくだろうという中においては、男女問わず優秀な人をしっかりと国家公務員に採用していって、国づくりをやってもらわなければいけないと思っていますから、これは各省庁そういった意識を1つにして進めていくことが大事だと思っています。
(以上)