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松本大臣記者会見(令和7年11月18日)

松本デジタル大臣記者会見要旨

(令和7年11月18日(火) 9時18分から9時32分まで 於:デジタル庁20階会見室及びオンライン)

1. 発言要旨

まず私から1点目です。先週の木曜日13日になりますけど、それと金曜日14日2日間にわたって、令和7年度の「秋のレビュー」を開催しました。金曜日14日の午後には、「行政改革学生アイデアソン・ハッカソン」の「Award Day」ということで表彰式も行ったところでございます。
今回の「秋のレビュー」では、公務の日程もありまして、私は残念ながら参加はできませんでしたけれども、有識者の議論の取りまとめについて、昨日お話も伺ったところでございます。レビューシートにおいては、事業メニューを性質の違いに応じて適切に区分すること、要はいくつかまとまった事業があるのですが、その事業の中でもいくつかメニューがあって、そのメニューごとにしっかり区分をして、その上で短期・中期のアウトカムというものもきちんと設定しなさいと、ゴールだけではなくて、そういったことも指摘がありました。基金については「3年ルール」というものがあるのですが、その間において予算措置額の考え方や、積み増しをする場合に既存基金残高との関係、条件等についてもう少し明確にしなさいと。ただただ積み上げるだけでは駄目ということだろうと思うのですが、そういったご指摘もあったところです。それから自治体における効果的な事業実施の優良事例、上手くいった事例ですね、これを横展開するということで情報共有しながら進めていきなさいというような提言をいただいたところでございます。
今回の提言も踏まえて令和8年度の当初予算編成に対して、こういったことを参考にしていきたいと思っております。

2点目についてです。ジャパンダッシュボードというものについてお話をさせていただきたいと思います。昨日、私もXで少し発言させていただきましたけれども、このジャパンダッシュボードは、我が国の様々な行政データを、国民の皆さんに、分かり易く、使い易いかたちで提供しようということで、今年の7月に始まった試みでございますけれども、今般、昨日ですね、GDP統計のダッシュボードについて公開させていただきました。
昨日もちょうど実質GDPの年率換算の数字なども出たところでございますけれども、この我が国の経済状況を知るための非常に重要な指標であることは皆さんご承知おきのとおりですけれども、今の動き、あるいは長期的にどういうトレンドになっているかということが非常に分かりやすく見えるようになっていると思います。私も昨日見たのですが、非常に良い内容だなと思いました。これはデジタル庁の完全内製でございまして、お金はあんまりかかっていないと。その割に非常に良い、中身の良いものができているなと私も思います。お手元の配布資料のとおり、GDPの推移がグラフ化されていますので、視覚的にも国民の皆さんにも分かりやすいものではないかと思います。今、高市内閣、責任ある積極財政ということで財政をもっともっと元気にしていきましょう、日本経済を元気にしましょうという方針を掲げています。GDPの動きなども国民の皆さんの関心が高くなっている、なってくるだろうと思います。そういった時に、我々が見やすい形でデータを提供するということが非常に重要になってきますので、是非ジャパンダッシュボードのご利用を進めていただきたいと思います。デジタル庁、もしくは内閣府のホームページからアクセスできるようになっていますので、こちらも合わせてお話をさせていただきたいと思います。

3つ目になりますけれども、マイナポータルの改修に伴うシステムの停止についてのお知らせでございます。
既にデジタル庁のウェブページやX、マイナポータル等で国民の皆さんには周知を行ったところでございますけれども、マイナポータルこれからまだまだサービスの拡大、あるいは当然利用者の増加なども見込まれるわけで、これに対応するために2026年、来年の1月頃にシステムの柔軟性・拡張性・安定性を高めることを目的としたバックエンドシステムの大規模な改修を予定しています。
この改修に伴って、12月6日(土)22時から12月8日(月)朝6時まで、土曜日の夜から月曜日の早朝までということです。もう1つは、12月31日(水)の22時から1月2日(金)の朝、未明3時まで。この2回システムメンテナンスを実施するため、マイナポータルをご利用いただけなくなるということです。なぜ2回やるかというと、1回目はシステムの移行に伴うある意味リハーサルをやります。それでいろいろと問題があれば、それを少し修正した上で本格的な移行を年末年始に行うということです。この時期が一番利用が少ないということもありますので、この時期を選ばせていただきました。
この間、いわゆるマイナ保険証の新規登録、こちらとしてはやれやれと言っているのですが、新規登録ができなくなりますので、ご注意いただきたいと思います。それ以外の期間であれば、今までどおりということでございまして、メンテナンスのこの期間を避けて、余裕を持ってお手続いただければと思います。利便性をさらに高めるための改修でございますので、ご理解いただきたいと思います。

それから4つ目。これは毎回これから少しお話をしようと思いますが、先般、前回の会見でも述べたとおり、12月2日以降、医療機関を受診する際は、マイナ保険証もしくは資格確認証しか使えなくなります。健康保険証の有効期限が満了しますので、国民の皆さんには是非注意していただきたいと思います。これが今までの健康保険証でございます。これが使えなくなります。今後は、このマイナンバーカードに保険証を紐付けていただいて、これを使っていただくか、あるいはマイナンバーカードの紐付けがまだだとか、あるいはマイナンバーカードそのものをまだ持っていないという方には、この資格確認書という紙が送られてきますので、これを持って医療機関を受診していただければ、今までどおりの保険診療が受けられるということになります。ただ、資格確認書は紙の場合もありますので、いつの間にかボロボロになりますし、マイナンバーカードを持って保険証と一緒に紐付けていただきたいと思います。万が一マイナ保険証、読み取り機の不具合などがあった場合に心配だという人がいらっしゃるかもしれませんが、これについては、医療機関がしっかりカードとご本人の確認ができれば今までどおり保険診療ができますので、そこはご安心いただきたいと思います。いろいろと、やはりXなどでこういった投稿をしますと、ここにたくさん情報が入っているのでやはり持つのが心配だというようなご意見があるのですが、ここに入っているのは、名前と、それから生年月日と住所と性別しか入っておりません。あとは裏に自分のマイナンバーが記載されているだけですから、パスワードさえ他人に教えなければ、落としても自分のいろいろな情報、健康保険の情報とか、あるいは口座の番号とか、所得の内容とか、いろいろ紐付けられているものは、決して他人にばれる、分かってしまうということはありませんから。もう1度と言うか、これはもう何度も何度も言っていかなければいけない話ですけども、そういうことは一切ありませんので安心してマイナンバーカードを持っていただきたいと思います。

2. 質疑応答

(問)デジタル大臣というよりも一議員としてご質問させていただきたいと思います。大臣、責任ある積極財政の議連にもご所属されて、共同代表等も務められていらっしゃると思います。昨日の総会などでは、今回の経済対策について25兆円規模と昨年度に比べるとかなり大幅な上乗せというような形で要望されるということでした。高市内閣としても責任ある積極財政を掲げていますが、その一方で財政の健全化をしっかりと進めていかなければいけないという、そのバランスを見ながら進めていく必要もあると思います。今回の経済対策について、どの程度の規模感が望ましいとお考えなのか教えていただければと思います。

(答)デジタル大臣としての会見の場で所掌外のことについてコメントすることは差し控えたいと思いますが、一方で議連の共同代表でもあるということも踏まえて、その規模を今私の口から言うことは控えなければいけませんが、まず高市内閣はこの物価高にきちんと対応できるだけのものを準備しなければいけないという点。それから、それを踏まえ、それを1つの土台にして物価高に負けない賃金の上昇が持続的に続いていく、そういう経済状況を作り出さなければいけないと思います。そのためには、多少政府が、国がリスクを取りながらでもこの投資を進めていく。これはいわゆる成長投資、あるいは危機管理投資と総理はおっしゃっていますけど、そういったところに重点的にしっかり投資をして、需要を増やしていくということは非常に重要なことだろうと思います。一方で、財政の健全化と言うか、財政規律というのは、もう野放図に何でもかんでもお金がどんどん出てくるわけではございませんから、そういったことは一方でしっかりと眺めながら投資を増やしていくということ。これにもうとにかく今の日本経済はそれに尽きるのではないかと思っています。ですので、そういった方針にかなう内容であればこれは補正予算の額というのは自ずとそれが決まってくるのではないかと思います。

(以上)