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松本大臣記者会見(令和7年11月4日)

松本デジタル大臣記者会見要旨

(令和7年11月4日(火) 11時20分から11時31分まで 於:デジタル庁20階会見室及びオンライン)

1. 発言要旨

今日は、まず先般お話をしましたマイナンバーカードのスマートフォン搭載に係るシステム障害について続報をお知らせしたいと思います。先週の金曜日の会見で、30日(木)の午前8時50分頃から「iPhoneのマイナンバーカード」の新規発行申請ができないという障害が起こったということをお話しさせていただきました。また、同時にその日の朝、Androidの方も同じ障害が発生したということも重ねてお伝えしたところでございます。その後、31日(金)の18時50分頃に復旧致しました。これはiPhoneもAndroidも、もうすでにその時間帯には復旧しているということでございます。
障害発生からメンテナンスモードに移行したということが、30日(木)の22時頃までの段階で、メンテナンスモードに移行しているのですが、新規申請をされようとした方について、原則、再度申請をやり直していただく必要があるということを今日お伝えしておきたいと思います。どういうことかと申しますと、障害が発生したものですから、メンテナンスモードに切り替えていますから、そのあと新規申請をしようとすれば、最初からはじかれるのですが、その以前に新規申請をした、障害が発生してから完全に最初の入り口の段階ではじいているまでの間は、一旦申請の手続が始まってしまっている人たちがいるものですから、その人たちについては、その人たちのiPhoneの中では半分申請が進んでいる状態ですので、一旦これを削除していただく必要があるということでございます。これについては、今iPhoneで確認していただいて、手順に沿って進んでいただければいいのですけども、マイナンバーカードのiPhoneへの追加が完了しなかった方へ復旧方法のご案内というのが画面に出ておりますので、そこから一旦削除していただいて、改めて申請し直していただければと思います。Androidについては、iPhoneも同様、現在通常通り新規発行の申請が可能となっておりますので、その旨も合わせてお伝えしておきたいと思います。ちなみに、障害発生前の1週間で1日に約2.5万人の方が新たにiPhoneでマイナンバーカードの申請をするという方々が出ています。せっかくそこまで増えたので、この障害がその妨げにならないようにしっかりと、我々としてもこういう形、機会を持って周知をしてまいりたいと思っております。
今回の障害については、改めてデジタル庁からもお詫びを申し上げたいと思います。同時に、申請ができなかった方々には、改めて申請をお願いするものでございます。

2. 質疑応答

(問)冒頭でご説明いただいたマイナンバーカードの登録のところですけど、障害の原因については、現状何なのかというのをお伺いしてもよろしいでしょうか。

(答)障害の詳細な原因については、まだ調査中ということでございますけれども、ユーザーとそれからiPhoneとの間の接続に関するところが1番原因として怪しいのではないかということを報告としては受けております。

(問)iPhoneのシステム障害の関係で、iPhoneとAndroidがほぼ同時に同じようなシステム障害になったということだったと思いますけれども、何か関連性というところはわかることはあったのでしょうか。

(答)それも当日にいろいろと我々の中でディスカッションをしましたけれども、いわゆる我々が管理しているところに問題があれば、こちら側とこちら側に同時に同じことが起こりうる可能性は当然あるのですけれども、それではないということですので、これはたまたまデジタル庁から外のシステムのところで、同時に同じことが起こったのではないかということが考えられると。ですから、同時期に発生したこれらの障害について、こっちとこっちでも特に関連がないと思っています。

(問)今日から国会では臨時国会で代表質問が始まり、本格的な論戦が始まることになります。金曜日には予算委員会も高市政権として初めて行われることにもなると思います。今日の代表質問の中でも、大臣の所管分野で、例えばデータの利活用、そして個人情報の保護をどうやって制度設計していくのかですとか、あとは政府の基金の積み増しが過ぎるのではないか、是正をして物価高対策に当てていくべきではないかといった野党の指摘も出てくる見通しになっています。維新と連立を組みましたけれども少数与党という状況が変わらない中で、こういった今回の臨時国会という論争が始まりますけれども、大臣としてどういう姿勢で臨まれるのかお考えをお聞かせいただければと思います。

(答)個々のいろいろな案件については、今詳細にお答えすることは控えたいと思いますけれども、全般的に少数与党ですので、丁寧な議論をこれからやっていかなければいけないと思います。その中においても、デジタル庁としてはやるべきことはきちんとやらなければいけませんから、日本維新の会とも、あるいは他の野党の皆さんとも、なぜそれが必要か、その必要性というのをきちんと説明して、ご理解を求めていくというのが私の仕事ですので、そこはぶれずに、諦めずに、総理もおっしゃっていますが、諦めずにしっかりと進めていきたいと。我々の信じるところをきちんと説明しながら議論を進めていきたいと思っています。

(問)まだ詳しい状況がわかっていらっしゃらないということですけれども、障害の件に関して、デジタル庁やJ-LISでもなくて、端末、デバイス側の問題がそれぞれAndroid、iPhoneで別の問題があって発生したのか、それとも何らかネットワーク側、システム側の問題だったのかというと、どういうことになっているのでしょうか。

(答)これは予断を持って私がこんなのじゃないのということをお話しするのは控えたいと思います。ただ、確認したのは、デジタル庁が関わっている分野について、何か起こっているのではないかということについては問題が無いという回答を得ています。なんでこの質問になるのかと言ったら、我々が間に介在していますから、2つのことが同時に同じことが起こるというのは、やはりこちらに原因があるのではないかなと思うのが普通じゃないですか。ですので、まずそれを、それは大丈夫だよねということを確認した上で、では残りどうなんだという話ですので、それは実はAndroid側とかiPhone側に問題があったのだろうと。ただ、同じことが同時に起こるというのは、そうそう普通に考えれば、そんなにないようなことですから、何度も何度もこちらに問題ないよねということだけは確認させていただきました。

(以上)