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松本大臣記者会見(令和7年10月28日)​

松本デジタル大臣記者会見要旨

(令和7年10月28日(火) 10時50分から11時02分まで 於:デジタル庁20階会見室及びオンライン)

1. 発言要旨

デジタル庁では、地方公共団体と政府機関の職員等が直接意見交換や情報共有を行う場として、デジタル改革共創プラットフォームを運用しております。様々な地方公共団体の皆さんと勉強会等の開催を通じて直接対面することによって、課題の収集、そして成功事例の共有、こういったものを行ってきたところでございます。この勉強会の名前は共創PFキャンプとしております。
11月18日(火)に、「共創PFキャンプin四国」と題しまして、香川県高松市で開催を今般予定しているところでございます。
今回の内容としては、AIの実装に取り組んでいる地方公共団体の方から事例の共有をしていただき、それをどう他の団体に横展開していくかということ、そしてその実装するにあたっての課題、あるいは将来的な実現可能性等々について、地方公共団体の皆さんの間で柔軟にいろいろなディスカッションをしていただきたいと思っております。
11月14日(金)まで参加者を募集しております。対象は、四国地方の地方公共団体職員の皆さんとさせていただいております。是非、対象の方々には、この共創PFキャンプ、参加をお願いしたいと私からも広報させていただきたいということでございます。

2. 質疑応答

(問)個人情報保護法の改正についてお伺いします。個人情報保護法の改正、3年ごと見直しを今検討中だと思いますが、25年の通常国会では法案提出は見送られたと理解していて、現状の今後のスケジュール感と、あと合わせて、国内外でAI開発競争というのは激化していますけれども、その中でAIに対して個人情報保護法がどうあるべきかというお考えをお伺いできればと思います。

(答)今回の臨時国会では、今ご質問にありました個人情報保護法の改正については、提出は行わないという方針となっております。ただ、今年の骨太方針2025では、早期に結論を得て国会への提出を目指すという方針が掲げられておりますので、できるだけ早い時期に国会の提出を目指して、これから検討をさらに前に進めなければいけない、調整しなければいけないと思っています。おっしゃる通り、AIの競争は非常に激しい、どんどん毎日のように状況が変わっている中で、個人情報保護ということは極めて我々にとっても重要な課題でありますし、個人情報を保護しつつ、AIの利用をどうやって促進していくかという、そういったことについて、きちんと十分にディスカッションした上で法律の改正案の提出というものを行っていく必要があるということで、我々としても慎重に事を進めているということでございます。データ利活用の推進を下支えするんだということ、一方で、個人情報は個人情報でしっかりと守っていかなければいけないんだという両方をバランスよく法の中におさめていくということが必要だろうと思っておりますので、ご指摘の質問については、非常に国民の皆さんの関心も高かろうと思いますけれども、しっかりと検討、調整を進めて、前に持っていきたいと思っております。

(問)就任会見の時に伺った給付付き税額控除について質問させていただければと思います。高市首相の演説で、いわゆる国民会議を設置するというような話がありましたが、デジタル庁の役割、これから果たす必要があるものは、もしお考えの中でありましたら教えていただけないでしょうか。

(答)今、給付付き税額控除のお話が大きく取り上げられていることは承知をしております。これを実行するにあたって、やはり誰がどれぐらいの所得を持っているかとか、そういったことがどれぐらい早く情報として入ってくるかということが大事ですし、また、給付をする場合においても、よく言われている個人口座がすぐに分かって、そこにきちんとそれに見合った人たちに、それに見合った額のものを給付できるかどうか、これスピード感が非常に重要で、その点において、例えばマイナンバーと口座の紐付けの話がありますけれども、そういったものがどれぐらいきちんと進んでいるかによって、そのスピード感っていうのは変わってくるんですね。ですので、どういった政策を掲げて、その制度設計をやって、それを実装に落としていくかという、その実装に落としていく段階で我々デジタル庁が非常に大きな役目を持っているんだということは十分承知をしております。それに間に合うように、こっちもそれなりに仕事を進めていかなければいけないと考えております。

(問)高市内閣の発足から1週間を迎えまして、各社の世論調査では内閣支持率が60%台から70%台と非常に高い数字が出ております。大臣の受け止めと、内閣の一員としてこの高さの要因、どのようなところにあるとお考えでしょうか。

(答)内閣の一員として支持率が高いというのは、非常にある意味嬉しくもあり、また、これからが大変だなと思うというところが本当に正直な意見でございます。さらに高くなるかは別にして、これをいかに維持していくかというのは、これからどういう政策を国民の皆さんにしっかりと見せていけるか、それを実行していけるかということだと思いますので、気を引き締めて進んでまいりたいと思っております。

(問)松本大臣、当選2回での今回初入閣ということで、当選回数としては他の大臣に比べて比較的若いと言いますか、かなり異例のことだと思います。先週の組閣から1週間が経ちましたけれども、大臣ご自身で何か気をつけてらっしゃること、また、何か意識してらっしゃることがあれば、教えていただければと思います。

(答)私は決して若くはないので、当選期数がまだ浅いというだけでございますので、若手と言っていいかどうかはちょっと自分でもよくわからないですけども。高市総理が当選の2回生を閣僚に入れたということの意味というのは、やはりこれまでの当選回数で人事を決めていくというような、例外ももちろんあったと思いますが、そういった一般的な慣習あるいは風習と言うんですかね、因習と言ってもいいと思うんですけど、そういったものを破りたいと思われているだろうと思います。私自身も、高市総理には総裁選以前にそういったことの必要性についてお話をさせていただいたということで、ある意味、じゃあお前やってみろというような課題を与えられたのではないかとも思っています。自分自身にプレッシャーをかけるわけではございませんけれども、しっかりとした仕事を残すということが、これから当選回数に関わらない人材を上げていくということに繋がっていくと思います。私の同期が私の後に続けるような、そういう仕事をしていかなければいけないなと思いますし、また、それが私自身の肩には結構重くのしかかっているのですけれども、頑張らなければいけないなと思います。

(以上)