平大臣記者会見(令和7年9月9日)
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平デジタル大臣記者会見要旨
(令和7年9月9日(火)11時00分から11時10分まで 於:オンライン)
1. 発言要旨
冒頭発言なし
2. 質疑応答
(問)一昨日、石破総理大臣がアメリカの関税措置をめぐる対応に一区切りがついたなどとして総理大臣を辞任する意向を表明しました。平大臣は去年の総裁選でも石破陣営の中で推薦人の一人として支えられてきましたし、またデジタル大臣としてこの間、一年間支えられてきたと思います。今回の総理のこの辞任の表明に対する受け止めを教えていただければと思います。また自民党では、総裁選について今日正式に決定しますけれども、いわゆるフルスペック型と呼ばれる形式で10月4日投開票を行うことで最終調整をしていて、今日正式に決まる見通しです。今回の自民党の総裁選でどのような議論を期待するか、またどういったリーダーが望ましいと考えられているか教えていただければと思います。
(答)総理の辞任の発表を受け、私としてはまだ石破政権としてやり残したことがあるというご発言が総理からもあったと思いますので、石破内閣を支える閣僚の一人として残念だと、無念だという思いはございます。いずれにしても総理が決断をされることなので、我々は総理の決断のもと、しっかりと最後まで任期まで大臣として仕事をしていくということに尽きるだろうと思っています。またフルスペックの総裁選が望ましいのは言うまでもなく、私は自民党時代に自民党のガバナンスコードの作成に携わりましたが、ガバナンスコードにもそのように書いてあるので、ぜひガバナンスコードに沿って執り行っていただければと思います。その上で、総裁選でどういう議論がとかどういう人物がという話でありますが、まだ石破内閣の閣僚ということもありますので、具体的な人物像とかそういう話は避けたいと思います。私の立場からお話ができるとすれば、AIとかデジタルとか、ブロックチェーン、核融合、フュージョンエネルギーとか量子コンピューターとか本当に社会や世界を大きく変えるポテンシャルのある革新が今進んでいます。これは将来人類にとって利益でもありリスクでもあるという両面を持っていますので、これからの国家のリーダーというのは、最先端のテクノロジーに対してある程度イマジネーションの働く方が国家のトップに立った方がいろいろな政策が進みやすいのではないかと思います。今政治で行われている議論を見ると、あれをタダにしろとかこの税金まけろという議論に終始しているように私からは見えるので、もうちょっと中長期的に将来に対してどうテクノロジーで解決をするかというオプションもちゃんとイメージができる、イマジネーションが湧く、考えることのできるリーダーというのが望ましいかなと漠然と思います。
(問)総裁選をめぐってはその出馬に意欲を見せる議員が、その支持する議員のグループで集まったり、特にその旧派閥を中心とした議員で集まって総裁選の出馬にめぐって動きを活発化させています。こういった動きについて、平大臣はどのように見られているか、今回の総裁選、どういう形での各候補の動きなどに期待しているかお伺いできたらと思います。
(答)ちょうど一年前も同じ発言をしたと思うんですが、当時閣僚でありませんでしたが、派閥の領袖とか長老が発言をして流れを作るような自民党総裁選をしたら自民党は終わると、一年前も全く同じことを申し上げたので、その立場や考えは私は全く変わっておりません。ただ、なんでもかんでも人が集まるのはけしからんという話ではないと思いますので、少なくとも旧派閥ですよね。今麻生派だけ残っているという状態になりますので、これはちょっとどうなのかなと思います。その上で有機的に縦横いろいろな連携をしながら総裁選を戦っていくということは当然あるだろうと思います。
(問)政権自体は新首相が選出されるまでしばらく続くわけですが、大臣として、現在今取り組まれている政策の中で、この1か月弱の間で何かこう集中的に取り組みたいものなどがあれば教えてください。
(答)まずはサイバー安全保障の担当大臣としてサイバー対処能力強化法成立をすることができました。7月1日に内閣官房に国家サイバー統括室ができ、その後私はイギリス、インド、オーストラリアと訪問をして、この分野における同盟国・同志国との連携も図ってきたところであります。まさに海外にあるサーバーいわゆるC2サーバー、悪意のあるC2サーバーにアクセスをして無害化をするというのは自衛隊、また警察が担うわけでありますし、官民連携も極めて重要ということで、まさにキャパシティビルディングはこれからということもありますので、この辺については残り1か月私の在任中にしっかりと方向性とモメンタムをつけていきたいと思います。デジタル大臣としてはいろいろなことをやりましたが、コロナの時の反省から、困った人に困ったタイミングで必要な手を迅速に差し伸べるという私の理想とする電子政府を実現するには、例えばまだ情報連携ですとか、あとは実際に銀行間のネットワークのいわゆるパイプの太さとか、いくつかまだ課題があるものですから、こういったことはこの1か月ぐらいに解決のオプションをいくつかちゃんと示して、この大臣の職を終わりたいと思っています。
(問)現在一つ懸案として外国勢力によるSNS介入の問題があると思うのですけれど、これについて残りの任期中に、在任中にどう道筋をつけていくかという点を伺えればと思います。
(答)これに関してはかなり私は問題意識を持って取り組んでまいりました。実際の担当大臣は誰かといえば官房長官ということになるのだろうと思います。先般は自民党から緊急提言を受け、官房長官のもとで内閣官房においてこういった事象に対する対応を強化するということを官房長官からご発言があったと思います。ということで大体の内閣官房の機能強化ということで道筋はできたと思っており、今後官房長官のもとでこちらもしっかりキャパシティビルディング、キャパビルをやっていただきたいと思いますし、その枠組みの中で国家サイバー統括室も組み込まれていますので、担当大臣として必要な助言はしていきたいと思っています。
(以上)