平大臣記者会見(令和7年9月5日)
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平デジタル大臣記者会見要旨
(令和7年9月5日(金)10時35分から10時41分まで 於:オンライン)
1. 発言要旨
デジタル庁は、この9月で、設立から5年目を迎えました。このたび、4年間にわたるデジタル社会の実現に向けた活動報告をまとめたので、概要についてお知らせいたします。
まず、マイナンバーカードについては、2021年11月当時で、保有枚数が5,007万枚、保有率39%でございました。2025年7月時点で、保有枚数は9,852万枚、保有率は79%と順調に増加し、国民に最も普及した本人確認のためのツールになりました。また、昨年12月から、健康保険証は「マイナ保険証」を基本とする仕組みへと移行し、本年3月から、免許証と一体化した「マイナ免許証」の利用開始、本年6月から、いわゆるスマホ搭載として「iPhoneのマイナンバーカード」の提供開始に加えて、本年10月からは、マイナ保険証を救急現場で活用する「マイナ救急」の全国展開など、利用シーンを順次拡大し、「持つ」から「使う」フェーズに着実に移行しています。
次に、私の着任以来、精力的に取り組んでいる「AI」について申し上げます。AIアイデア・ハッカソンの開催による、行政分野でのユースケースの発掘や、調達・利活用のためのガイドラインの策定、「ガバメントAI」として、生成AI利用環境「源内」を内製開発し、利活用のための検証の実施などに取り組んできており、今後、国と地方公共団体、すなわち行政機関全体に面的に展開する取組を、強力に進めていきます。
これらに加えて、ガバメントソリューションサービス(GSS)、ガバメントクラウドの利用促進、国・自治体がソフトウェアサービスを迅速に調達するための「デジタルマーケットプレイス」の推進、地方公共団体の基幹業務システムの標準化・ガバメントクラウドへの移行、国、地方におけるアナログ規制の見直し、DFFTの推進をはじめとする諸外国との連携などにも取り組んできました。
5年目に向けては、この4年間の活動の成果を踏まえ、AI・データを最大限に活用する行政組織を目指すとともに、利用者目線のサービス拡充をさらに進めてまいります。デジタル庁発足時の「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を」という理念の下、より多くの国民の皆様に、デジタル化による便利さを実感していただけるよう、引き続き取組を進めてまいります。
なお、活動報告の詳細につきましては、デジタル庁のHPにも掲載するとともに、本日13時半から、浅沼デジタル監による報告会での説明を予定しておりますので、是非、幅広くご覧いただければと思います。
2. 質疑応答
(問)自民党の臨時総裁選のことについてお伺いさせていただきます。先日、自民党として参院選の総括をまとめました。そして、これを受けて臨時の総裁選についても是非を問う手続が始まっております。来週8日には、実施するかどうかが決定する見通しになっています。改めて、平大臣としてこの臨時の総裁選を必要と考えるか、それとも必要ないと考えるのか、どういったお考えでしょうか。
(答)臨時の総裁選につきましては、党のルールに則って手続が進んでいると承知しておりますので、そのルールに則って手続が粛々と進んでいくということだろうと思います。私は、石破内閣の閣僚の一員でありますので、ある意味、まな板の鯉でありますので、その総裁選を前倒しするか否かについて発言はするつもりはございませんので、ご容赦いただきたいと思います。強いて一自民党議員としての感想を一言だけ申し上げれば、未だに派閥があるのかという感想を持ちました。最後に残った派閥が合宿をして、そこで派閥の領袖 が発言をして、何か流れができるということであると、結局、党全体で派閥を無くそうと、党を改革しようとしている中で、派閥を残した人たちが得をするとか、流れを作るということでは、自民党が先祖返りをしてしまうという感想を持ちました。
(以上)