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平大臣記者会見(令和7年5月20日)

平デジタル大臣記者会見要旨

(令和7年5月20日(火)9時31分から9時39分まで 於:オンライン)

1. 発言要旨

サイバー安全保障担当大臣として、サイバー対処能力強化法及び同整備法に関する理解醸成のための広報活動についてお知らせいたします。
 先週16日(金)の参議院本会議において、サイバー対処能力強化法及び同整備法の2法が可決・成立いたしました。ありがとうございました。
 国会における審議の中では、「官民連携の強化」、「通信情報の利用」、「攻撃者のサーバー等へのアクセス・無害化」の3つを取組の柱とする能動的サイバー防御を導入する必要性について、一定のご理解をいただいた一方で、法の内容についての国民の懸念を払拭すべしとのご指摘もいただいたところであります。
 そこで、こういったパンフレットを作りました。今般、法の内容を分かりやすく解説したパンフレット、リーフレットを作って、キーワードが「みんなで備えよう。新・サイバー防御、はじまる。」ということで作成させていただきました。詳しくは、本日午後1時を目途に、内閣官房のウェブサイトで公表することとしておりますので、是非ご覧いただきたいと思います。また、今後いろいろな場面でこういったリーフレットを活用していきたいと思っております。是非一度、ご覧いただければと思います。

続きまして、5月16日(金)に開催した「行政事業レビュー AIアイデアソン・ハッカソン」についてお知らせいたします。
 今回のハッカソンは、「AIアイデアソン・ハッカソンシリーズ」の第4弾となります。行政事業レビューシートの作成や点検等に関する15個の困りごとや課題に対し、AIエンジニアと行政職員が協力して、AI等を活用した具体的な解決策を検討いたしました。
 このハッカソンを通じて、AIの活用による行政の業務効率化や質の高いサービス・政策の実現に向けた可能性が示されました。今回作成されたプロトタイプや明らかになった課題をもとに、今後、AIの活用に向けての検討を更に進め、実際の業務改善につなげていきたいと考えております。
 また、今回の成果も踏まえ、行政が持つデータの新たな利活用法や政策立案の新たな考え方など、学生の柔軟な発想を取り入れながら探索するため、「行政改革学生アイデアソン・ハッカソン」をこの夏に開催いたします。そのキックオフイベントとして、6月6日(金)に私と東京大学の松尾豊教授との対談や有識者によるパネルディスカッションを実施し、AIが社会に与えるインパクトや、行政分野におけるAIの可能性等について議論する予定でございます。
 詳細は、行革事務局にお問い合わせ頂きたいと思います。

続きまして、来週5月26日(月)から、戸籍法の改正により、戸籍への氏名の振り仮名記載の制度が開始されますので、関連して「マイナポータルを利用した氏名の振り仮名のオンライン届出」についてお知らせいたします。
 5月26日以降、本籍地の市区町村から戸籍に記載する予定の振り仮名が郵送で通知をされることになります。併せて、マイナポータルをご利用の方には「戸籍へのフリガナ記載について御確認ください」とのマイナポータルのお知らせが配信され、そちらからも記載する予定の振り仮名を確認いただくことができます。
 もし、通知された振り仮名が誤っている場合は、来年(令和8年)5月25日までに届出が必要となります。届出に当たって、マイナポータルを利用いただければ、市区町村の窓口に出向いたり、郵送したりせずとも、オンラインで振り仮名の届出を行うことができますので、そのような場合にはご活用を検討いただければと思います。なお、一般的でない読み方の振り仮名を届出された場合、その読み方が使用されていることを示す資料の提出を求められる場合がありますので、ご留意いただきたいと思います。
 制度の詳細については、法務省にお尋ねください。

2. 質疑応答

(問)昨日、自民党のデジタル社会推進本部から大臣に申入れがあったデジタル・ニッポン2025についてお伺いします。個人情報保護法について、個別分野とかデータ利活用全体について制度整備と同時並行で行う必要があるという記載があります。大臣も4月22日の第10回デジタル行財政改革会議で、データ利活用を促す仕組みの整備と個人情報保護法のアップデートの整合性の確保という言葉を使っていらっしゃいました。個人情報保護法は、3年ごと見直しでずっと議論を委員会の方でされてきたのですが、具体的に、整合性の確保のために、どのような論点が必要か、大臣の考えを教えてください。

(答)デジタル・ニッポン2025の手交は、今日の夕方となっていますので、夕方、平井さんたちが来られるのだと思いますけども、詳細については、そこでお話を伺おうと思っています。ですので、実はまだ、私、詳細を把握していないのが現状であります。その上で、データ保護とデータの利活用のバランスが大事だというのは、私もそういう考えでおりますので、基本的な認識は一緒だと思います。ここ数年やってきたデータ保護とデータ利活用の中で、変数というか、環境の変化で一番大きいのは、やはり生成AIの登場だろうと思っておりますので、生成AIが今後社会で実装されていく中で、また、指数関数的に進化していく中で、データをどう利活用するかは新しい課題でありますので、当然、個人情報保護法の改正は3年ごとの見直しとなっていますので、できるだけ枠内で改正していきたいと思いますが、こちらの方も個人情報保護委員会で議論は進んでいると聞いております。こういった新しい視点も入れて、個人情報の保護と利活用のバランスを取っていきたいと思っています。またデジタル・ニッポン2025が手元に届きましたら、しっかり読み込んで、何かご質問があればお答えしたいと思います。

(問)個人情報保護法については、今国会では提出しないということでよろしいでしょうか。

(答)今の国会では間に合わないのではないかと認識しており、準備ができ次第ということでありますが、今現状で私は、この国会に提出できる状態にあるという認識を持っていません。

(以上)