平デジタル大臣が2025年OECD閣僚理事会に出席しました
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平デジタル大臣は、2025年6月2日から4日までフランス・パリを訪問し、OECD(経済協力開発機構)閣僚理事会に出席しました。
OECD閣僚理事会
OECD閣僚理事会は、議長国主導のもとOECD加盟38ヶ国の経済、財政、デジタル、環境等幅広い分野の閣僚が一堂に会し、世界経済の安定、持続可能な成長、気候変動、デジタル化、格差是正といった国際的な課題について話し合う、OECDで最も重要な会議の一つです。
今年の閣僚理事会は、議長国であるコスタリカ、副議長国の豪州、カナダ及びリトアニアの下、「ルールに基づく貿易、投資、イノベーションを通じて、強靭で包摂的、持続可能な繁栄への道を切り開く」をテーマに開催され、国際貿易システムの強化と経済安全保障、包摂的な世界経済の構築、AIを含めたデジタル経済について議論が行われました。
平デジタル大臣は、閣僚理事会の諸会合のうち、6月4日に行われた「共通の繁栄に向けた成長促進のためのデジタル経済活用」をテーマとしたデジタル関係のセッションにリードスピーカーとして出席しました。平デジタル大臣からは、データドリブンエコノミーの進展に伴い、共通の価値観を持つ国との間でデータ活用の基盤となる信頼性のある自由なデータ流通であるDFFT(Data Free Flow with Trust)の推進が重要であることを述べました。併せて、生成AIの登場によるデータ活用の指数関数的発展に対応するため、AIも活用して政策立案のスピードをさらに上げていくことの必要性を述べ、2023年のG7広島サミットでの承認を受けて、DFFTを一層推進するためにOECDの下に設立された国際枠組みであるIAP(Institutional Arrangement for Partnership)の一部であるDFFT専門家コミュニティにおける具体的なプロジェクトの推進への期待を表すとともに、データガバナンスに関する政策を提言するOECDの組織体制を強化していくことが必要であることを発信しました。

DFFTハイレベルパネル
平デジタル大臣は、6月2日には、OECDと本年議長国コスタリカの共催により開催され、各国の閣僚及び専門家が参加したDFFTに関するハイレベルパネルに参加しました。同ハイレベルパネルでは、DFFTの推進のためには同志国間連携が必須との認識が共有されました。
平デジタル大臣からは、DFFT推進に向けて、AIやクラウド等の技術進展には信頼性の高いデータ流通が不可欠であることが述べられました。プライバシー保護や国家安全保障等のデータの越境流通における政策課題に対しては、規制のみならず先端技術との組み合わせにより、データの越境流通の信頼性を確保することが重要であり、こうした取組により、データを最大限活用する社会の実現に向けて引き続き貢献することを発信しました。

関係閣僚等との会談
平デジタル大臣は、本閣僚理事会の機会に、議長国であるコスタリカのボガンテス科学技術・電気通信大臣をはじめ、複数の閣僚とのバイ会談を実施しました。

連絡先
担当:デジタル庁国民向けサービスグループ 国際戦略総括
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