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デジタル大臣退任式・就任式を行いました

平井卓也前デジタル大臣と牧島かれん新デジタル大臣のツーショット。二人はデジタル庁のロゴを手に持っている。

2021年10月5日、デジタル大臣退任式・就任式を行いました。
退任式・就任式には、新旧デジタル大臣、デジタル監、CxOなどのデジタル庁幹部が出席し、多くの職員がリモートで参加しました。

平井卓也前デジタル大臣挨拶要旨

皆さん、一年間でしたけど大変お世話になり、ありがとうございました。
遡って2020年9月16日に大臣拝命したとき、組織や法律など何にもないところから始まって、現在があります。準備室長に就任した時の合宿で、私から出た言葉が「Government as a Startup」「Government as a Service」なんです。最初に、私が感じたことがデジタル庁のビジョンとして掲げられたことを、非常に嬉しく思っています。
デジタル庁の皆さんにとっても、デジタル庁の創設においては初めての仕事が多かったと思います。継続性を重視する役所において、まったく何もないところから新しいものをつくるというのは、あまり経験したことがない。それを試行錯誤しながら、すごくよくやっていただいたと思います。マインドセットを変えて取り組んだことが今のデジタル庁という姿に繋がったと思います。
また村井顧問、石倉さん始め民間人材の皆さんには、民間の感覚で足らないところを受け止めた上で、どんどん補っていただきました。今までこのような前例はありませんでした。

この職場は思いっきり仕事をしたら、楽しいはずです。楽しみながら、次の時代をつくっていける。デジタル庁はそういう役所ですから、今後も前向きにポジティブに物事を進めていただければと思います。

私はこれまでコストのことは常に言ってまいりましたが、コスト削減は目的ではありません。コストを下げていくというのは、コストの中身を変えるということです。この国には今後デジタルへの投資が必要です。そして新しい価値を生むこと、新しい体験をつくること、そして国民を感動させること、デジタル庁の皆さんにはそこに全力を挙げてもらいたいと思います。そのために民間人材の皆さんにたくさん来ていただいているし、彼らの力を存分に発揮すればそれが実現できるし、それが国民の支持を得るように思います。

後任の牧島かれん大臣は、私が自由民主党デジタル社会推進特別委員長を務めた際の事務局長です。その前身のIT戦略特別委員会も事務局長を歴任されています。自由民主党の中でもデジタルに精通した人材を育成してまいりましたが、牧島大臣は特にデジタルに精通した女性(デジ女)です。牧島大臣には頑張っていただきたいと思いますし、皆さんの力が必要不可欠です。
デジタル庁は大臣一人で物事がどんどん進んでいくような単純な組織ではありませんので、皆さん一人一人が問題意識をもって、どうやったら解決できるかということを常に考えて、そこをデザインするというのが一番重要だと思います。
ぜひ、皆さんの力を牧島大臣、そして、デジタル庁に存分にお貸しいただけますことを、退任の場ではございますが、お願いさせていただきたいと思います。皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。

牧島かれん新デジタル大臣挨拶要旨

皆様にこのような機会をつくっていただきまして、ありがとうございます。
まずは平井前大臣、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
尊敬する平井前大臣の後を受けまして、この度、デジタル大臣に任命をされました衆議院議員の牧島かれんでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
平井前大臣はデジタル庁の生みの親、それは歴史の中でも変わることがない1ページだと思っております。そのご功績に心から感謝と経緯を表するところでございます。
そして私は平井前大臣の下で育てていただいたと思っています。デジタル庁の生みの親が、牧島かれんの育ての親でもありました。そして今、本当に尊敬する大先輩の背中がこんなに近いところにくるとは思ってもおりませんでしたが、その重責を感じながら、身が引き締まる思いでございます。自由民主党内で、デジタル政策を担当する部署の事務局長を務めてまいりましたが、いつも平井前大臣が近くにいてくださって、委員長として、そして時に大臣として、政府と併走しながらもご指導賜ってきた、議員立法を抱えて走り回った日々のことも思い出されます。何年も何年もかけて、デジタル社会をつくりたいという気持ちで努力をしてまいりました。事務局長として力及ばず、今期もだめだった、悔しいという思いなども分かち合いながら、これはやはりデジタル庁という組織がないとならないということで、ここまで平井前大臣が牽引してくださいました。

デジタル庁は本当に新しい組織だと初登庁して感じています。
民間人材の皆様方がいてくださるということ、リボルビングのドアを働かすことができる組織であるということ。多くのアイディアや叡智や経験をもった方々がおられること。私としては大変心強く、このチームであるからこそ、目指している姿を実現できるだろうという気持ちになれます。デジタル庁が掲げる「Government as a Service」、そして「Government as a Startup」という大きなビジョン、そしてミッションである「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化を。」目指してまいります。

以前、台湾のデジタル担当大臣であるオードリー・タン大臣とオンラインでお話を伺ったこともありました。そのときにオードリー・タン大臣が仰っていた言葉で「ITというのは機械と機械をつなぐけれども、デジタルというのは人と人とをつないでいくのだ」という言葉が大変印象深く思っています。そして、オードリー・タン大臣からは3つのF、「Fast(高速)」、「Fair(公平)」、「Fun(楽しい)」のお話も伺いました。私はこのFunというのも大事だと考えています。

私たちのバリューである、「この国に暮らす一人ひとりのために、常に目的を問い、あらゆる立場を越えて、成果の挑戦を続ける」ということに常に立ち返って、業務を皆様と共に遂行していきたいと思います。そして一人一人が高いコンプラインアンス意識をもって職務に当たっていきたいというふうにも考えております。
村井顧問が提唱してくださいましたデジ道。入門をさせていただいた一人として、この道を極めることができるよう、平井前大臣の大きな背中をこれからも見つめながら、皆様と一緒に力を合わせてまいります。その先に、きっと創造性の高い、本来日本が持つ現場力が活きる社会が築きあげられると思います。国民が感動できる、安心できる社会にもつながるものだろうと思います。皆様にこのデジタル庁を、デジタル社会を大きく育てていくことを誓い申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。

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