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河野大臣記者会見(令和5年4月11日)

河野デジタル大臣記者会見要旨

(令和5年4月11日(火)13時30分から13時38分まで 於:オンライン)

1.発言要旨

一昨日の日曜日、マイナンバーカードなどのデジタル技術を活用して、高齢者の暮らしを支えるサービスの実装を進めている北海道更別村へ視察に参りました。

高齢者向けに月額3,980円で、医療・健康、あるいはカラオケなどの趣味、こういうサービスを提供する取組を更別村でやっていました。また、GPSを付けたトラクター、あるいはドローンを活用した農業の自動化・高付加価値化の取組も見て参りました。また、高齢者の足を支える自動配送ロボットですとか、自動運転車両、この取組も実際に試してみました。また、更別村の医療機関と札幌を結んだ眼科のオンライン診療を実際にやっていただいて、私の眼は健康でよかったなと思いました。

東京出身の若い方が3名、この更別村で高齢者に寄り添って暮らしを支える「コミュニティナース」として活躍してくれている姿を見て、デジタルを活用するために、アナログの人間関係が重要だなというところを改めて認識をいたしました。

更別村が抱えている高齢化の問題、あるいは農業の課題を解決する取組について、まずは十勝を中心に、将来的には全国的に横展開を進めていきたいと思っております。デジタル庁としても、こうした横展開をしっかり支援していきたいと思っております。

2.質疑応答

(問)昨日、ChatGPT、OpenAI社のサム・アルトマンCEOが来日し、岸田総理と面会しました。その後、自民党本部にも行かれていましたけれども、その中で日本の拠点の立ち上げであったり、7項目の提言というものもされたようですけれども、これについて大臣の評価をお願いいたします。

(答)ChatGPT、我々が思っていた以上に、このAI技術を進めてきたのだと思います。日本政府の中でも、ぜひ活用したい技術ではありますが、現状ではやはりいくつかクリアしなければいけない課題があります。しっかりそこはデジタル庁としても意見交換をしながら、我々が使うために必要な要請はきっちりやっていこうと思っております。行政の中で使うという観点からしてみると、これはなるべく早く取り組みたいと思っております。ただ、AIの進歩というのがかなり急速に発展しておりますので、一部では、このAIの開発に待ったをかけた方がいいのではないかというような提言も出ておりますが、人類として、この技術とどう向き合っていくのか、それから、これは欧米、日本だけでなく、中国でも開発が行われているというところも、我々考慮しなければいけないのかなと思っております。

(問)OpenAI社の方にも、政府としても何か要請をというようなご発言があったと思うのですけども、例えば、具体的にどのような、データの取扱いのところなのでしょうか、どのような要請というのを今考えているのかというのを教えてください。

(答)デジタル庁からみて、政府の中で使うためにクリアしなければいけない課題がありますので、それをどうクリアしていくかという意思疎通をしっかりやっていきたいと思っております。

(問)今月末のG7デジタル大臣会合についてです。先週の会見でも、G7として結束したメッセージを出したいと、AIについて議論をしてメッセージを出したいというお話でした。AIの利活用、研究開発、あるいは規制、どのような点について議論するのかというお考えをお聞かせください。

(答)今、G7全体について様々やっておりますので、ご報告できる状況になった時に速やかにご報告させていただきたいと思います。

(問)何かG7のスケジュールの中で、特別セッションのようなものを開いて、特別に議論する場を設けるのか、通常の閣僚の会合の中で議論し、閣僚宣言に盛り込むことを考えているのか、どのようなイメージでしょうか。

(答)スケジュールを含め、ご報告できるようになった時点でご報告いたします。

(問)AIの関連で、重ねてご質問なのですけれども、促進と規制の両面あるみたいなお話だと思っておりまして、プライバシーとかデータの保護みたいなところで規制みたいな話にも、もしかしてなってくるかもしれないと思っているのですけども、その辺り、デジタル庁として考えていく可能性というのはあるのでしょうか。

(答)どちらかといいますと、ヨーロッパは人権とかプライバシーを考慮して事前規制により近いのかなと。日本、アメリカはどちらかというと、まず技術を発展させた上で、必要なら規制という感じかなと思っておりますので、そういうことも含め、これからG7に向けてしっかりやっていきたいと思います。

(以上)