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河野大臣記者会見(令和4年11月11日)

河野デジタル大臣記者会見要旨

(令和4年11月11日(金)10時00分から10時14分まで 於:オンライン)

1.発言要旨

まず、COCOAの機能停止の具体的なスケジュールが決まりましたので、お知らせをしたいと思います。
COCOAについては、コロナの全数届出を見直すということになりましたので、機能を停止しますということを9月にお知らせいたしました。

COCOAの機能停止に当たって、接触確認のための通信機能を削除して、利用者に同意をいただいた上で、COCOAが通知を発生させた回数を提供可能にする機能を追加するアップデート版をこれから配布いたします。そして、それ経由でいただいたデータをCOCOAの今やっている総括に活用していきたいと思っております。

COCOAの最終アップデート版は、11月17日より順次配布していきます。これは順番に通知が行くことになるのかなと思いますが、1週間ぐらいかけて、24日ぐらいまでに配布を徐々に拡大していきますので、11月17日といっても全員同時というわけではありません。1週間ぐらいタイムラグが出る可能性があります。

それで、最終アップデート版にアップデートをしていただいて、画面に従って操作いただくと、最後に「アプリをアンインストールしてください」という画面が出ます。その後アプリを削除していただいても差し支えありませんし、そのまま置いておいても何ら害があるものではありません。

COCOAは位置情報を始めとする個人を特定する情報は扱っておりませんし、今回、通知の発生回数をご同意いただければ収集をいたしますが、個人を特定できる情報は含まれておりません。

最終アップデート版につきましては、デジタル庁、厚生労働省などのウェブサイトにも情報を掲載します。デジタル庁のウェブサイトにCOCOAのページを開設してありますので、今日中にこうしたスケジュールを掲載してまいりますし、随時色々な更新していきます。

COCOAの総括は、今、有識者あるいは関係者のヒアリングをやっているところでございますので、まとまったところでご報告したいと思いますが、この最終アップデート版で皆様から提供いただいた情報もこの総括に活かしていきたいと思っております。

改めて、COCOAをこれまでご利用いただいたことに感謝を申し上げると同時に、次のパンデミックを見据えた総括のために必要な情報の提供にご協力をいただけたらありがたいと思っております。よろしくお願いいたします。

2つ目、国家公務員制度担当大臣として申し上げます。国家公務員の人材確保、優秀な人材の確保というのが大きな課題になっておりまして、その中でも、長時間労働の是正が極めて重要であります。先日の給与法の質疑の中でも、質問通告の時間を始め、この国会対応業務に関する実態を調査すべきというご意見もいただきました。国会対応業務は、霞が関の職員にとって負担感が大きい業務の一つであります。

今年8月にお伝えしたかと思いますが、国会対応業務に関する実態調査を11月14日から実施をいたします。具体的な調査内容としては、この臨時国会における11月14日以降の委員会質疑において、質疑者ごとの質問通告時間、質疑の持ち時間と答弁の作成数、オンラインレクでレクができたかどうか、委員会ごとに最終の答弁を作成することが可能になった日時、それぞれの府省で全ての答弁の作成が完了した日時、こうしたものを調べてまいります。

また、国会対応業務のみならず、負担感の大きい予算関係の業務、法案の関係の業務についても、各府省での業務の効率化に向けた取組状況について、職員のアンケートを実施いたします。また、各府省、質問通告を受けた後の答弁作成プロセスをどういうふうにやっているのか、把握していきたいと思っております。

今回の調査で国会対応業務、あるいは予算の関連業務、法案の関連業務の実態を把握し、分析していきたいと思っております。また、それを踏まえて、それぞれの省庁に更なる業務の効率化を求めたいと思っております。

2.質疑応答

(問)COCOAについてなんですけども、COCOAの総括、先ほど発言もありましたけど、これはいつ頃まとめるご予定があるか、スケジュール感を教えていただけますでしょうか。

(答)今鋭意、関係者のヒアリング、有識者のヒアリングをやっているところでございます。それに加えて、今回のアップデート版を通じて色々と利用された方から情報をいただきたいと思っておりますので、それを踏まえて最終報告が出ると思いますが、できれば年内と思っております。

(問)様々な政府機関や閣僚が国民とのコミュニケーションツールとしてTwitterを活用し、また災害時の警報や多様な文化の国のSNSとして貴重な存在となっています。まずデジタル大臣として、今回のTwitterの騒動で心配されているTwitterユーザーに何かアドバイスはございますか。また今回の変更により、政府のTwitter活用にどのような影響があるのでしょうか。最後に、河野大臣は、日本語と英語の両方で有名なTwitterユーザーとして知られていらっしゃいますが、現在多くの方が行っているように、Twitterから他のプラットフォーム、例えばMastodonなどへ移るご予定はございますか。

(答)特に一民間企業の経営についてコメントするのは差し控えたいと思います。何か変わることがあるのかもしれませんが、現時点で何が変わるのかよくわかりませんので、特に政府のTwitterを利用している発信に何か変化があるとは今のところ思っておりません。別に他のプラットフォームに私自身変えるつもりもございません。

(問)COCOAについて、2点教えてください。1点目は、前回の会見の時に大臣からアンケートをするというお話があったと思うんですが、こちらはアプリ上で取るわけではなくて、また別の形でいつぐらいなのかというのを教えてください。あともう1点が、前の時もパンデミックの次の発生時に活かすために、今回、総括だったりを行うということだったのですが、それにあたって現状デジタル庁で取りまとめられている主な論点みたいなものがもしあったら教えてください。

(答)アンケートは、お配りするアプリからアンケートのページにたぶん飛ぶんだと認識しております。COCOAの総括は今やってもらっているところですので、発表できる状況になったらご報告したいと思います。

(問)2点目のところの公務員、霞が関の働き方の実態調査なんですけれども、こうした国会対応ですとか、予算対応などの具体的な実態調査というのは初めてなのかということと、11月14日から実施されるということですけれども、最終的な取りまとめといいますか、日程感というのは、いつ頃かお考えがあればお願いします。

(答)通告時間なんかは今データありますから、前にも色々な形でやったことはあるかと思っておりますが、今回かなり色々と調査項目も充実させたいと思っておりますので、ここまでやったものがあるかどうかというのは、ちょっと承知しておりません。臨時国会まずやった上で、それをまとめて、通常国会もやるかどうか考えたいと思っております。

(問)旧統一教会の被害者救済に関してお伺いします。消費者契約法の改正案だけでなく、新法についてもこれから消費者庁が中心となって作成していくのでしょうか。

(答)今の法制化のチームで色々作業してくれております。

(問)旧統一教会問題の高額献金規制被害者救済法の政府案の提出時期なんですけど、あまりに遅いのではないかと、野党案はもう既にできているのに、すり合わせもできなくて、今国会での成立が危うくなっていると、8月末に検討会で新規立法の声が出たのに、あまりに遅いのはなぜなんでしょうか。初動遅れ、職務怠慢と言われても仕方がないと思うんですが、何でこんなに遅れたのか、岸田さんに、政府案は作るべきだと言ったのに、拒否されたのか。その経緯・理由を教えてください。

(答)鋭意作業しているところです。

(以上)