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牧島大臣記者会見(令和3年11月5日)

牧島デジタル大臣記者会見要旨

(令和3年11月5日(金)11時35分から11時47分まで 於:紀尾井町20階 記者会見室)

1.発言要旨

よろしくお願いいたします。まず私からは本日、行政改革推進会議で令和3年度秋のレビューの対象テーマ及び日程等について決定いたしましたのでご報告をいたします。

従来、秋のレビューでは予算の精査、無駄の排除を主な目的に行なわれてきましたけれども、今回は新型コロナの感染拡大という歴史上まれに見る有事を経験する中にあって、より幅広い観点、すなわち行政組織の構造的な諸課題をどう克服するか、旧来型の組織や社会をどう再構築していくかといった、より踏み込んだ論点を議題に据えて、この秋のレビューを行いたいと考えております。

具体的に申し上げます。2つの大きな柱があります。1つ目、感染再拡大に備えたコロナ対策の検証、もう1つがデジタル社会の実現。この2つを大きな柱といたします。これまでの取組の検証と今後の施策につながるような課題を抽出して整理をしていきたいと考えています。

対象となるテーマについては配付資料がいっていますでしょうか。保険・医療等体制、今後の円滑なワクチン接種に向けた課題の整理、子どもの貧困・シングルペアレンツ問題、子どもを見守るためのデータ連携などについて議論することとしています。

より充実した行政組織、より便利な行政手続により、この日本をより住みやすい魅力ある社会にすること、そして国民の命・生活を守ること、これが我々に課せられた使命であると感じて、それに資するようなレビューにしたいと考えております。

当日はインターネットでの生中継もございます。国民の皆様にもご覧いただければと思います。詳細はこの後、行革事務局からもご説明をさせていただくことになろうかと思います。

私からは以上です。

2.質疑応答

(問)秋の行政事業レビューについて改めて伺います。就任後初の秋の行政事業レビューに、担当大臣としてどのような姿勢で臨みたいですか。
また、大臣は8日から9日に行われる全ての検証に出席する予定でしょうか。この2点をお願いいたします。

(答)今回の秋のレビューは例年以上、大変重要な課題を取り扱うことになるだろうという大きな責任を感じております。特に危機に、有事に向き合うに当たって、私たちのこの行政機関というものがどのような役割を果たしているのか、見直すべきところは見直すべく最終的に取りまとめをしなければならないという思いで秋のレビューに向き合ってまいります。

それぞれ、コロナの現場においてもデジタル社会の推進においても現場、現場ではご苦労をいただいておりますし、皆さん、窓口に立っておられる方たち、ご苦労をおかけしてきているということは重く受け止めてありがたく思っています。

なので、誰がこの検証のプロセスで、よくなかったのかということではなくて、よりよくするためにはどうするのかという観点でレビューをしていきたいということを、私としては大事にしているコンセプトになります。

これまで、あまり過去のことを検証して次に備えるという慣習はなかったのかもしれませんけれども、今回はこのコロナから出てくる教訓をしっかり次の感染拡大への対応に生かすということを、または他の形の感染症がこの日本を取り巻く環境の中で起きたときにも備えることができるようにするという大きなテーマに挑戦をさせていただきます。

2日間のレビューは出席ができるように今、調整をさせていただいています。

(問)報道にもありましたし、衆院選の公約でもありましたマイナンバーカードの3万円のポイント付与という話なのですけども、今の現状の検討状況ですとか、あと、実際の付与の方法は、以前のやり方と同じ感じで、何か、民間のポイントと結び付けるような感じというか。大臣のイメージとか構想についてまずお願いします。それが1点目です。

(答)今、お話がございましたことについては、与党の議論を踏まえながら総理のご指示の下、政府全体で取りまとめられるものと承知しておりますが、現時点ではまだ具体的なご指示を頂いてはいないという状況でございます。

ご指示がございましたならば、しっかりと検討をしていくということになろうかと思います。

(問)分かりました。
あと、2点目なのですけど、昨日の第2回の構想会議で非常にいろんな小林副大臣も始めとして、ありとあらゆる方がすごくちょっと風呂敷を広げすぎ感もあったのですけれど、すごいことができそうだなという印象もあったのですが。そうはいっても年末まで時間がないという状況で、どれほどまでこの現実にやっていける、ちゃんといつまでにここまではやらないといけないみたいな、そういう計画になるかと思うのですけど、昨日の会議を踏まえての大臣の計画についてのお考えをお願いします。

(答)ありがとうございます。デジタル社会の実現という大きなテーマを私たちは取り扱っておりますので、国家像自体をつくり変えるぐらいの意気込みで有識者の皆様にもご参加を頂いていると思います。

デジタル庁が横串を刺していって縦割りを打破していくというのが1つ、それから地域分散とか、それぞれの地域の活性化にもつなげていくということももう1つ、私たちの実現するイメージ像としてはございます。

すでに6つの論点、繰り返しになろうかと思いますが、成長戦略・データ駆動型社会、国際戦略、デジタル人材の確保・育成、医療・教育・防災等の準公共分野、地域の活性化、誰一人取り残さないデジタル社会・国民参加という、それぞれ論点がすでに整理をされています。

この6つの各テーマについては、本日午後デジタル庁アイデアボックスを活用して、また国民の皆様からのご意見を募集することとしておりますので、国民の皆さんからのご意見、そして有識者を始め、幅広い皆さんからのご意見を伺って、次回は12月8日に第3回目を開催します。

それを踏まえて、新重点計画が12月中下旬にすでに予定されておりますので、ここにしっかりと書き込んでいくということで私たちは準備をしています。

(問)ちなみにその新重点計画は、もういつまでにという目標は、いつまでにやっていくべき目標みたいなものはあるのですか。

(答)新重点計画は、それぞれの項目ごとに今後の計画設定、KPIを設定していくことになりますので、全て同じデッドラインではありませんけれども、それも合わせて皆さんにはお示しすることを予定しています。

(問)岸田総理が成長と分配の好循環の実現に向けてというところのデジタル田園都市国家構想に関してなんですけれども、一部報道で拝見したのですが、デジタル田園都市国家構想の実現会議を設置して、11日にも初会合を開くという報道を見たのですが、これに関して改めてデジタル庁としてはどのように関わっていくのかというのと、すでに全閣僚が参加するデジタル社会推進会議や、有識者が参加するデジタル社会構想会議等々、複数の会議が併存する形になっておりますけれども、多少重複感もあるように受け取れる部分もあるのですが、どのように役割分担をして、共通テーマをそれぞれの会議で共有して目指していく目標、ゴールに向かって進んでいくのかと、その辺の受け止めと方向感みたいなところを確認できればと思います。よろしくお願いします。

(答)デジタル田園都市国家構想というのは、デジタル社会とそれから地方創生や地域の活性化も大変親和性の高い2つのテーマになるだろうということで、現在担当の若宮大臣を中心に開催される調整に入っておられるというふうに私たちとしては聞いております。

地方と都市の差を縮めていくという点では、私たちが行っておりますデジタル社会構想会議とか、それに関連するデジタルの有識者の皆様との意見交換とテーマが重なると思いますけれども、デジタル社会構想会議のほうは全体的な道しるべになるものをつくり上げていくということを考えておりますし、また、私たちデジタル臨調も今後進めていきますが、こうしたデジタル社会にふさわしい改革を進めていくということと、それぞれ役割分担もございますし、その連携の中で最終的に総理が構想として持っておられるデジタル田園都市というものが、日本のそれぞれの地方で、地域で実装されていくことになるだろうというふうに考えております。

(問)実現会議の方の最後の話というのはもう具体的に決まっているのでしょうか。

(答)報道では来週11日にも設置ということでございますが。担当は若宮大臣ということで、恐縮でございますが、まだ調整中と聞いています。よろしくお願いします。

(以上)

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