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マイナポータルハッカソン

2023年6月8日(木)から12日(月)までの日程で、デジタル庁として初めて、マイナポータルを利用して取得可能な情報を用いたサービスの開発拡大のためのマイナポータルハッカソンを開催しました。

ハッカソン5日間の詳細はハッカソン開催状況、一次審査を通過してハッカソンのプログラムに参加した各チームの作品についてはハッカソン参加作品紹介をご確認ください。

ハッカソン開催の目的

マイナポータルを利用して取得可能な情報については、その情報を閲覧するのみではなく、民間等が保有する情報と組み合わせるなどにより新たな価値を創造することが期待されます。そのため、デジタル庁では、マイナポータルを利用して取得可能な利用者に関する情報を活用し、健康管理情報アプリや、障がい者手帳アプリのようにマイナポータルを活用してより便利なサービスを作るための機能(マイナポータルAPI)を提供しています。

マイナポータルハッカソンを開催することにより、ハッカソン参加者を含めたあらゆる人々による新たなサービスの開発につなげ、国民生活をより良くすることを目的としてハッカソンを開催しました。

開催状況

6月8日(木)から12日(月)までの5日間、18チームがハッカソンのプログラムに参加しました。
1日目は水島壮太(デジタル庁CPO)と藤本真樹(デジタル庁CTO)によるパネルディスカッション等、2日目はAPI連携を実際に活用されている事業者3社によるアイデアについての相談等、3日目・4日目は参加者によるグループワークを通じたアイデアのブラッシュアップや発表会に向けたプレゼンテーションの練習等を行いました。

最終日には、1チーム 2分30秒の発表を各チームが行う発表会が行われ、審査会、表彰式を行いました。
発表された作品は、現在マイナポータルAPIを活用したサービスとして活用されている健康・医療分野の提案が多かったものの、子育て支援、防災、観光といった現在提供されているサービスが少ない又はサービスがない分野についても提案がありました。

詳細は、ハッカソン開催状況をご確認ください。

「提供サービスの分野別割合」を示したグラフ。マイナポータルハッカソン参加者による提案「健康・医療」33%、「行政手続支援」22%、「福祉」11%、「就労・就学支援」11%、「子育て支援」11%、「防災」6%、「観光」6%。マイナポータルAPIを利用した既存サービス(2023年5月末時点)「健康・医療」54%、「行政手続支援」23%、「福祉」12%、「金融」8%、「就労・就学支援」4%

ハッカソンに取り組む参加者の様子。2人の女性が議論する様子。

ハッカソンに取り組む参加者の様子。女性がモニターに資料を投影し発表を行う様子。

ハッカソンに取り組む参加者の様子。グループで議論をする様子。

グループ発表を聞く特別審査委員の様子。

河野大臣、マイナポータルハッカソンの特別審査委員と参加者の集合写真。左から池澤あやか氏、今井了介氏、​せきぐちあいみ氏、​野口聡一氏​、牧島かれん前デジタル大臣、河野大臣、後列にハッカソン参加者が並んでいる。

特別審査委員

※五十音順、敬称略

池澤あやか(タレント・ソフトウェアエンジニア)​
今井了介(起業家・音楽プロデューサー)​
せきぐちあいみ(VRアーティスト)​
野口聡一(宇宙飛行士)​
牧島かれん(衆議院議員・前デジタル大臣)

受賞者

一次審査を通過した各チームの発表について、特別審査委員及び一般審査委員による審査の結果、以下のとおりデジタル大臣賞(最優秀賞)等が決定しました。

各チームの作品の詳細は、ハッカソン参加作品紹介をご確認ください。

デジタル大臣賞​

CiPPo株式会社

  • アイデア名​
    地域課題解決アプリ
  • 概要​
    支援は受けたいが知られたくない生活保護受給者や母子家庭の方と、食材ロスを上手く販売したいお店を非公開にマッチングし、双方の課題を解決します。

優秀作品賞 ​

ぽん・で・大地

  • アイデア名​
    あいびー・ポータル​
  • 概要​
    働く障害者向けに特化した、福利厚生ポータルサービス​を提供します。

審査委員特別賞​

exぱんだー

  • アイデア名
    リコリカ
  • 概要
    専門実践教育訓練の指定講座情報を活用し、教育訓練給付金の給付状況からおすすめ講座を提案します。

株式会社MILIZE

  • アイデア名
    マイな健康資産​
  • 概要
    健康診断で得られる情報や所得等を元に今後どのような健康状態になるか将来の健康価値と金融資産を試算​します。

ゆりかご

  • アイデア名
    マイチャイルドポータル
  • 概要
    母子健康手帳情報、検診・予防接種情報等から入園、入学書類に必要情報を転記・保護者による虚偽記載防止​します。

一般審査委員特別賞

かぼす塩ポテト

  • アイデア名
    マイナセーフティ
  • 概要
    マイナポータルの認証により情報の信頼性を担保し、災害時に人々の助け合いを促進します。

参加者の反響

参加者に対するアンケートの結果、80%以上からハッカソン参加について一定の満足度が得られた、80%以上からハッカソン期間中にアイデアに変化が生まれたと回答がありました。具体的には、「他の参加者の話に刺激を受けた」、「成長できた」、「ハッカソン未経験であったが、参加して良かった」といった声が寄せられました。このほか、「時間がなかった」、「発表時間が短かった」、「オンラインとのハイブリット開催が難しかった」との声もよせられました。
また、一般審査委員からも「わくわくする発表でした」、「ぜひ実現していただきたい」と発表に対するコメントが寄せられました。

「ハッカソン全体についての満足度」の円グラフ。「非常に満足」43%、「満足」41%、「普通」12%、「あまり満足ではない」4%

「意識面での変化があったか」の円グラフ。「非常に変化があった」63%、「変化があった」31%、「あまり変化がなかった」6%、「変化を感じなかった」0%

「アイデア・サービス面で変化はありましたか」の円グラフ。「非常に変化があった」43%、「変化があった」42%、「あまり変化がなかった」13%、「変化を感じなかった」2%

その他のイベント

4月17日開催 マイナポータルハッカソン プレイベント

マイナポータルから取得できる情報を活用したサービスを展開されている方々をお招きし、サービス開発についてお話を伺うとともに、募集方法等、ハッカソンの開催についてお知らせするイベントを4月17日(月)にYouTubeライブ配信で行うとともに、アイデア募集のための動画の配信を行いました。

5月9日開催 オンライン相談会 ​

ハッカソンへの申込みを検討されている方を対象にイベントに関する質問やご相談にお答えするオンライン相談会を開催しました。
当日の様子はマイナポータルハッカソン【オンライン相談会】アーカイブ でご覧いただけます。

5月17日開催 オンラインミニイベント

ハッカソンへの申込みを検討されている方を対象にイベントに関する質問やご相談に加え、座談会(アイデアブレスト)を含めたオンラインミニイベントを開催しました。

5月22日開催 〈締切直前〉オンライン相談会​

申込フォームの記載内容に悩んでいる方、募集要項に関する質問を解決してから申込みをしたい方などを対象に、オンライン相談会を開催しました。​

まとめ

マイナポータルAPIを利用したサービスにおいて使用されていない情報を活用する提案を含む、新たなサービスの提案が多く行われました。参加者に対するアンケートにおける、発表アイデア(サービス)の展望について「リリースまで目指したい」29%、「検討中」57%と、8割を超える提案がサービスの事業化を検討しているとの結果であったことから、マイナポータルを利用して国民生活をより良くするサービスの実現に繋がることが期待されます。
多くの参加者にとって、ハッカソンへの参加を通じてアイデアや意識の変化が生じており、参加者にとっても意義ある機会であったことから、デジタル庁では、マイナポータルAPI利用事業の拡大に取り組むこととしております。