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河野大臣記者会見(令和4年10月14日)

河野デジタル大臣記者会見要旨

(令和4年10月14日(金)11時00分から11時17分まで 於:オンライン)

1.発言要旨

今日の閣議後の閣僚懇談会で、職員の働き方改革、特に霞が関の若手職員の負担軽減の観点から、官邸で開催されます閣僚が出席する会議の効率的な運用についてお願いをいたしました。

私自身も色々な官邸での閣僚会議に呼ばれますが、府省間の調整をして、政策を円滑に推進するために重要な役割を果たしているということはあります。しかし、その一方、そのための日程調整だったり、会議資料をぎりぎりまで差し替える、それをまた印刷して、会場に配る。こういう手間がかかっているのも事実ですし、こういうロジに関する事務の負担軽減は、しっかりやらなければいかんと思っております。

そのため、実質的な議論が予定されない、「もう決めます」という会議には、持ち回り開催をお願いするほか、オンラインで開催をしたり、私も先日、出張中の境町からオンラインで参加した会議もございましたが、タブレットを活用してペーパーレスでやれば、ぎりぎりまでの資料の差し替えもそんなに大きな負担にはなりません。また、配布資料を極力減らす、あるいは随行職員を絞り込む。また、議題、発言等に応じて副大臣、政務官の代理出席、様々会議運営の効率化に取り組んでくださいということを、閣僚懇談会で閣僚の皆さんにお願いをいたしました。

霞が関の職員、特に若手職員がやりがいを感じにくい、何のためにやっているのというような事務は極力見直しをしていくことが必要だと思っておりますので、また感染症対策とか、閣僚の負担軽減にもつながると思いますので、こうしたことを積極的にお願いしていきたいと思っております。

2つ目が、「2+1」。私と行政改革・規制改革担当の岡田大臣と2人で、様々な業務を所管する閣僚の皆さんをお招きして行う「2+1」を今月11日に第1回目を開催いたしました。

岡田大臣と私と加藤厚生労働大臣で、「労働安全衛生法令に基づく作業主任者の常駐規制」、それから「ハローワークにおける失業認定のオンライン化」、この2つを3人で議論いたしました。

労働安全衛生法令に基づく作業主任者の常駐規制は、乾燥設備とか、ボイラー取扱作業とか31の分野で事業者によって選任された「作業主任者」が現場の指揮を行う際に作業場に常駐するということを求めております。

議論をした結果、作業主任者が作業場に常駐しなければいけませんという現行制度をデジタル原則、つまり書類、対面、常駐、専任、こういうアナログ原則で行われていたものをデジタル原則に適合する形で見直してくださいというのを今行っていますが、作業主任者の現行制度についてもデジタル原則に適合する形で見直しをする。作業主任者の職務を技術により代替できる場合には、技術でこの作業主任者の常駐規制を代替するということを可能とする。つまり、技術により代替ができない場合には、作業主任者にいていただくということを続けるわけですが、将来的に技術により代替できるものについては、常駐規制を置き換えることができるようにする、そういうことで方向性を一致させました。

作業主任者になるための技能講習というのを受けるわけですが、年間で約26万人が受けております。労働者の安全の維持・向上、これは常駐規制の見直しをしてもしっかりやらなければいけませんが、見直しをすることにより、もし技術で様々な代替ができるということになれば、民間企業における生産性の向上、あるいは新しい技術開発につながるということも期待できると思います。

今後、厚生労働省と連携をして具体的な見直しを検討して、年末に工程表として公表していきたいと思っております。

2点目、「ハローワークにおける失業認定のオンライン化」、これは失業認定を受けるに当たって、原則4週間に1回、ハローワークに本人が出頭するということが今求められております。

議論をした結果、オンライン化の活用も含め、現行制度の見直しをしましょうということで一致をしました。

具体的には、例えば離島のような場合に、ハローワークに出向くことが大きな負担となっている場合がありますので、今そういうときは例えば市町村取次とか、色々なことをやっていますが、遅くとも来年の4月から、そういうケースにおいてオンラインを活用した取組を実施して、効果検証を行って、効果検証の結果も踏まえて、失業認定全体の見直しについてできるだけ速やかに結論を得たいと思っております。

今後も、こうした「2+1」を開催して、デジタル規制改革の取組、あるいは岡田大臣のやられている行政改革・規制改革を加速化させていきたいというふうに思っております。

それから、昨日マイナンバーカードと保険証の一体化、2024年秋の一体化を目指すということを申し上げました。

その結果、様々ご懸念を、こんな懸念があるぞというのが昨日からお寄せいただいております。そういう懸念を一つ一つクリアをして、実施していきたいというふうに思っております。

健康保険証、それから運転免許証とも一体化を進めようと思いますが、そうしたことも含め、このマイナンバーカードを皆さんに持っていただくというのは、そこから、この面倒くさい行政手続から国民の皆さんを解放する、面倒くさい日本を面倒くさくない日本にするという、いわばそこからスタートになりますので、しっかりと皆さんに色々なことを、ご理解をしていただきたいと思っております。マイナンバーカードに関するセキュリティですとか、あるいは、機微な個人情報がそもそもマイナンバーカードには載っていないよ。そういうことのわかりやすい広報をしっかりとやりながら進めてまいりたいと思っておりますが、色々なご懸念があると思いますので、デジタル庁のホームページから、そうしたことをお寄せいただいて、それを一つ一つクリアして、進めていくということをやっていきたいと思っております。

2.質疑応答

(問)政務の関係で恐縮なのですが、17日から19日、月曜から水曜に靖国神社で秋の例大祭があるのですが、こちらに参拝する予定があるかどうか、お聞かせください。

(答)特にありません。

(問)最後におっしゃった保険証との一本化の関係で、既にいろんな声が寄せられているということなんですけれども、例えばどのような声が何件ぐらいですとか、ということをわかれば教えていただきたいのと、最後におっしゃったホームページからお寄せいただいて、クリアしていくとおっしゃった部分、何かそういったページを作ったりということを検討されているということなのか、既に設置がされているのか、その辺も教えていただければと思います。

(答)デジタル庁に皆さんのお声を寄せていただくページ、かつてはそのページに辿り着きにくいというご意見もありましたので、今、たぶんホームページにアクセスしていただくとわりとわかりやすくアクセスができると思いますので、そこからご懸念をお寄せいただきたいと思っております。今、色々来ておりますので、どこかの段階でまとめてお知らせをしたいと思います。

(問)霊感商法の検討会の関連での質問です。今朝の朝日新聞の方で、検討会での提言の方に、今後統一協会への調査を所管省庁に求めるということを盛り込んでいくというお話がありました。以前の検討会の中でも、そういった調査を求める声はあって、かなり多くの委員の方からほぼ合意が取れたような形だったのかなという印象を受けていまして、それをそのまま盛り込んでいくような流れになるのかと思います。

昨日の非公開の検討会も、大臣の方も聞かれていたというふうに伺っているんですけども、そういった盛り込むという方向性としては事実かどうかというのはいかがでしょうか。

(答)もう早急に提言を公開できるように、今座長のところで最後の修文をしていただいておりますので、もう本当に近々公開ができると思っております。また昨日、自由闊達に議論をということで非公開でしたが、委員の皆様から個別案件の資料などを除いて、公開しましょうというご了解をいただいておりますので、昨日の議論についても議事録の形で公表を、これも皆さん、各委員のご議論、ご了解をいただき次第公表したいと思っておりますので、それをぜひ見ていただきたいと思います。

(問)議事録とか報告書という形で、すぐに我々の方でも拝見できるのかなと思います。現時点でもしその方向性についておっしゃっていただけるのなら、早めにお伺いできればそれに越したことはないなと思っているんですけども、いかがでしょうか。

(答)提言を見ていただきたいと思います。

(問)報告書は、今後のいつ頃ですとか、どういった形で公表するですとか、公表先と提出先としては、河野大臣ということでいいのかですとか、その辺いかがでしょうか。

(答)私宛てにいただくことになると思いますけども、もう速やかにいただくと同時にホームページに公表をするということにしたいと思いますので、消費者庁のホームページを見ていていただければ、私のところに来たというタイミングで公表したいと思います。

(問)ホームページで公表されるタイミングで、また大臣の方からも何かこうアナウンスみたいなことはしていただける予定でしょうか。

(答)消費者庁のツイッターで公表しましたっていうのはもちろんアナウンスはあると思います。
なるべく土日でないタイミングでやりたいと思います。

(問)引き続き霊感商法の検討会について、質問があります。これまで近々提言を出されるということですけれども、これまでは、公開の議論で資料も公開されていたので、それを踏まえて、議論の推移というのを見守れたのですけれども、河野大臣、その議事録や資料を公開されるというお話、先程おっしゃっておりましたが、近々提言が出てしまうと、その資料等が公開される前に提言が出されてしまうと、むしろそっちの提言の方が中心になってくると思いますので、例えば、議事録は時間もかかると思うんですけれども、第7回の資料などはいつ頃公開されるご予定なんでしょうか。教えてください。

(答)第7回の資料の中で個人の情報に関わるもの、個別の案件のものを除いて議事録と同時にお出しをいたします。もう速やかに各委員のご了解をいただき次第、公開をしたいと思います。

(以上)

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