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河野大臣記者会見(令和5年12月5日)

河野デジタル大臣記者会見要旨

(令和5年12月5日 (火)9時40分から9時49分まで 於:オンライン)

1. 発言要旨

12月7日(木)に地方公共団体の調達手続のデジタル化をテーマに、規制改革推進会議の公共ワーキンググループを開催いたします。私も出席する予定です。

公共事業だったり物品やサービスの調達といった自治体の調達の手続に関して、入札の参加資格の申請や契約書の内容が自治体ごとにバラバラになっていて、人手の少ないスタートアップが自治体の調達になかなか参入できず、自治体の調達市場におけるスタートアップのシェアはわずか0.7%に過ぎないというデータもあります。これが革新的なサービスが普及しない理由の一つだろうと思います。

公共調達の内容など政策は地方分権で地方それぞれで対応すべきですが、手続など共通化できるものは共通化する必要があると思います。それが現場の負担軽減につながっていき、ひいては人手の少ないスタートアップの参入につながると思いますので、自治体ごとにバラバラになっている調達に関する手続の標準化・デジタル化についてしっかり進めていきたいと思っております。

2. 質疑応答

(問)昨日報道されている内容なのですけれども、中国籍の女性がマイナンバーカードなどを大量に捏造していたということで逮捕されておりますが、このようなことが起きたことについての受け止めみたいなものをお伺いできればと思います。

(答)どのような偽造が行われているのか詳細を確認して、対応が必要ならば対応をとらなければいけないと思っております。何が偽造されているのか、単なる券面のコピーなのか、それ以上のものがあるのか、そうしたことについてしっかり確認していきたいと思っています。

(問)IMDが発表した2023年の世界デジタル競争ランキングで、日本が32位と過去最低の順位だったという結果に対する大臣の受け止めを改めてお聞かせいただけますか。

(答)先日ご質問いただいたので確認しました。例えば、人材に関連する国際経験とかデジタルスキル・技術スキルといったものが低い順位になっています。これを見ると企業の経営層にアンケート調査をした結果をまとめたということのようです。ですから、去年もたぶん同じようなことを申し上げたのではないかと思うのですけども、日本の経営者が謙遜しているというのか、経営者のマインドがこのランキングに影響していると思っております。いろいろなランキング、高い方が望ましいのはそのとおりだと思いますが、(今回悪い結果となっている項目については)何かデータに基づいたものというよりは、聞かれた経営者がそういうふうに思っているということが出てきているのかなと思いますので、規制改革などやるべきことをデジタル庁としては着実に進めていくことなのかなと思っております。産業界に積極的にデジタル化を進めていただくこと、取り組んでいただくことで、経営層がこのアンケートへの答え方が変わってくると、ランキングも上がっていくのではないのかなと思っています。

(問)デジタル人材の育成が急務っていうのは一つ大きな大事な観点だと思いますが、大臣はこの件についてはどのような課題感をお持ちでしょうか。

(答)もちろんデジタル庁もそうですし、自治体におけるデジタル人材の確保・育成というのは必要だと思いますので、自治体、総務省などとも協力しながら、そうした分野での育成を図っていきたいと思っています。

(問)マイナンバーの総点検に関して、完了時期としていた11月末を迎えた状況だと思います。現時点での大臣の把握されている中で、順調に取りまとめができそうかということと、来年秋に予定しているマイナ保険証への切替え、紙の保険証廃止については問題なく移行できるというご認識かどうか。その2点お聞かせください。

(答)11月末を目途に丁寧に点検をお願いしておりまして、点検作業は順調にいっていると聞いております。来年の保険証の廃止、特に問題があるとは今のところ思っておりません。

(問)小泉進次郎氏らがやってる昨日のライドシェア勉強会で、日本タクシー協会の川鍋会長が発言されて、規制改革推進会議での議論がバランスを欠いたものだと。規制緩和派ばかりのメンバーでバランスを欠いた議論になってないかという問題意識は持ってないでしょうか。

(答)バランスを欠いた議論になっているとは思っておりません。

(問)ライドシェアのデメリット、光と影の部分についてはどうお考えでしょうか。昨日、川鍋会長はワーキングプアを増やすとか、交通事故とか性的被害が増えるという指摘もなさっているのですが、デメリットについてどうお考えでしょうか。

(答)規制改革推進会議でしっかり議論していただいていると思っています。

(問)昨日の衆議院の議院運営委員会の理事会で、国会審議中のスマホ利用が議題になりました。改めまして、国会での国会中のスマホの利用の在り方について、大臣のお考えを伺わせてください。

(答)国会のことは国会でお決めになると思っております。

(以上)